2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ラファエッロの墓の聖母子像(パンテオン・ローマ)

ラファエッロの墓に近づきます。 彼は遺言で、パンテオンを墓所にするよう依願しました。 また聖母子像をその場所に据えるように頼みます。 この像の作者は、彼の友人である、ロレンツェット(ロレンツォ・ロッティ)です。 その聖母は、古代のヴィーナス彫…

暑い夏シャンパンシャワーで目が痛い(ブエルタ・ア・エスパーニャ二日目)

今年もブエルタ・ア・エスパーニャの季節がやってきた。 今年のテーマ曲は男性ヴォーカルで、ちょっとインパクトには欠ける感じ。 まあ去年のZaharaさんによるテーマ曲が良すぎたので、それと比べるのは気の毒ではあるが。 第二ステージ、コースはアン…

ラファエッロの墓へ(パンテオン、ローマ)

このパンテオンは、前回ローマを訪問したときも見学していました。 しかしその時はラファエッロの墓の存在を知る由もなく、というよりかラファエッロ自体あまり知りませんでした。 今回の訪問においては、彼の墓に詣でることがひとつの目的でした。 パンテ…

パンテオンの天窓(ローマ)

雨はローマに落ち続けます ローマの路地を濡らし、遺跡を濡らし、教会を濡らし続けます パンテオンのドーム屋根にも降り落ちますが 天窓のところだけは、空気の圧力で、はじき返します 内部を守って無いようで守っている不思議な天窓 それでも遥かな天のエネ…

入れなかったサンタ・マリア・デッラ・パーチェ教会(ローマ)

アルテンプス宮を出て、サンタ・マリア・デッラ・パーチェ教会を目指します。 この教会内に、ラファエロの絵画「巫女」があると、前もって調べていたからです。 雨の中、曲がりくねった路地をうろうろし、やっとこの教会を見つけます。 しかし正面に入り口…

アフロディーテは秘かな楽しみ?(アルテンプス宮、ローマ)

アルテンプス宮に展示されていたアフロディーテの彫像です。 この彫像は完全な姿ですが、よく見るとあちこちに継ぎ足したような跡が残っています。 ローマ時代のものかと思われますが、どこまで完全な姿で発掘されたのか、またどこまで後世に付け足し修繕さ…

哲人皇帝と美少年の胸像(アルテンプス宮、ローマ)

向かって左の胸像は、マルクス・アウレリウス帝だと思います。 161年に帝位につきましたが、飢饉や水害、そして戦役や暴動、蛮族の侵入などに悩まされることになります。 これらに対する処理に追われる一方、哲人皇帝らしく「自省録」という書物も残して…

アルテンプス宮の遺構(ローマ国立博物館別館)

アルテンプス宮内部に、写真のような遺構が広がっていました。 ローマ時代の有名な彫像や、奥まった礼拝堂のほかに、このような場所まであるのですから意外に感じます。 アルテンプス宮自体は、15世紀に造られ、18世紀から19世紀に大規模な改築をしたそ…

アルテンプス宮の礼拝堂(ローマ)

アルテンプス宮の、礼拝堂と思われる部屋です。 現在はローマ国立博物館の分館ですが、もともとは豪華なお屋敷だったので、このような部屋も備える余裕があったのでしょう。 薄暗い中、天井画まであります。 このように、ちょっとしたドーム型になっていま…

回廊の一角の彫像(アルテンプス宮、ローマ)

アルテンプス宮の回廊の一角です。 天使などが描かれた壁画、小さな礼拝場の跡?、などの細かい装飾が残っています。 両側に彫像がありますが、向かって左側はコモドゥス帝でしょうか? 彼は哲人皇帝マルクス・アウレリウスの息子ですが、悪帝として有名で…

マティスの極私的魅力について

美の20世紀⑤ マティス 2007年1月31日 初版発行 著者 パトリック・ベイド 監訳者 山梨俊夫 訳者 林 寿美 発行所 株式会社二玄社 現代絵画の苦手な自分でも、なぜかマティスは結構好きです。 その中でも「ピアノ・レッスン」が一番好きです。 その特…

西洋絵画のひみつ

西洋絵画のひみつ 藤原えりみ 著 いとう瞳 イラスト 2010年3月1日 初版第1刷発行 朝日出版社 西洋絵画の見方について、旧約・新約聖書、静物画・風景画、裸体画の言い訳、などなどの観点から、やさしく解説していただいてます。 穏やかな雰囲気のイ…

ルドヴィシの石棺(アルテンプス宮、ローマ国立博物館)

これは、ルドヴィシの大石棺(グランデ・ルドヴィージ)と呼ばれるものです。 この石棺は、ローマ皇帝デキウスの息子で、共同皇帝の地位にあったエトゥルスクスのものだそうです。 二人とも、蛮族相手の戦闘中に死んでしまい、エトゥルスクスの母が死を悲し…

自害するガリア人(アルテンプス宮、ローマ国立博物館)

この作品は、「(妻を殺して)自害するガリア人」と称される作品です。 この原作は、紀元前220年ごろ、ペルガモン(今のトルコ辺り)で造られました。 国王アッタロス1世が、前241年にガリア戦争の勝利を記念して、ペルガモンに記念碑を建立したそう…

ルドヴィシの玉座(アルテンプス宮 ローマ国立博物館)

これが「ルドヴィシの玉座」と呼ばれる、紀元前460年頃の作品です。 真ん中の女性は、愛と美の女神であるアフロディテであり、彼女の誕生の場面を表現しています。 両側の女性は季節と秩序の女神ホーラたちなのでしょうか。足のラインが布越しにやわらか…

アルテンプス宮(ローマ国立博物館分館)の中庭を横切って

ナヴォーナ広場の近くでバスを降り、雨の中、ローマ国立博物館の分館の一つ、アルテンプス宮を探します。 そんなに大きくない建物なのですが、無事見つけることができました。 折り畳み傘をカバンの中に入れて、中に入ります。 この館は15世紀にできたよ…

別のローマ国立博物館へ

この国立博物館を見終わり、バス乗り場に行き、ローマ市内周遊のバスに乗ります。 一日乗り放題のチケットを買いました。 赤色で二階建てなのですが、雨のせいで残念ながら二階には乗れず、一階の狭苦しい席に座ります。 しかし目の前に座っている家族連れ…

ミケランジェロの回廊をめぐりながら(ローマ)

雨を聞き 雨の庭園を眺めながら 回廊をめぐります ほんの向こうの教会からは 鐘の音が聞こえてきます 今ローマは何時なんだろう 今日本は何時なんだろう