フランスフットボールの思い出の続き。
フランスにも、日本の天皇杯と同じような、トーナメント方式の大会がある。
これには、やっぱり日本と同じように、下位リーグからも参加できる。
そして、たまには、下位の弱小で、お金もあまりなさそうなチームが、一番上位であるリーグ1の、恵まれたチームを撃破することもある。
6年位前の、「カレーの市民」で有名な町の、カレーのチームがその例だった。
本来は、3部くらいのチームだが、あれよあれよという間に次々と上位チームを打ち破り、決勝まで勝ちあがってしまったのだ。
カレーの町が、だんだん盛り上がってくる様子が、ニュースとかでも放映されていた。
そして決勝戦。
テレビで観戦する。
カレーのチーム、奮闘するも、敵はさすがにリーグ1のチーム、やはり勢いだけでは無理で、敗戦してしまった。
判官びいきもあり、ひょっとしたら・・・と期待していたが、結局実力どおりだった。
ピッチに座り込み泣き崩れる選手の姿。
「また来年だ!」との言葉を最後にインタビューを終える監督さん。
敗者は勝負事にはつきものとはいえ、大魚を逃したような感じで、こちらまで悲しくなってしまった。
ただ、試合後の打ち上げではムーランルージュ(?)で、明るく騒いでいたようだった。
それがせめてもの慰めにはなった。