2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧

道を聞かれるのさえ怖いローマ

サンタンジェロ城を見学した後、地下鉄に乗るために北の方向に歩いていきます。 その辺りは、オフィス街という感じで、ちゃんと区画整理されているような場所でした。 ローマのごみごみした街並みに慣れたあとでは、新鮮に感じました。 まあそれでもローマ…

サンタンジェロ城をぐるり(ローマ)

サンタンジェロ城の下に降りて、周りをぐるりと一周していきます。 まだ入口のことが気になっていたようです。 周囲の雰囲気は寂しく、工事中のところもありました。 結局入口はよくわからないままでした。 途中、写真のように、現在の地表から一段低くなっ…

ハドリアヌス帝の胸像(サンタンジェロ城、ローマ)

画像はハドリアヌス帝の胸像です。 このサンタンジェロ城は、もともとハドリアヌス帝の遺体を葬るための墓廟として建設されたため、ハドリアネウム(ハドリアヌス帝の墓廟)とよばれていました。 130年に建設が始められ、彼の死の翌年になる139年に完成しま…

サンタンジェロ城の堡塁②(ローマ)

前回はサンタンジェロ城の北西にあるサン・マルコ堡塁だったのですが、それ以外についても触れておきます。 この城を四角形に囲むように、四つの堡塁があるのですが、それぞれ形が微妙に違います。 時計回りに見ていきます。 北東の堡塁は、サン・ルカと呼…

城の武器②&堡塁①(サンタンジェロ城、ローマ)

この写真の場所は城の北西のサン・マルコの堡塁です。 向こう側に建物の間から、かすかにサンピエトロ大聖堂のクーポラが見えます。 この辺りから、ヴァティカンへの通路(パセット)が繋がっています。 ここには小さな砲筒が据えられ、白い球が積まれてい…

城には城の武器がある!①(サンタンジェロ城、ローマ)

これはサンタンジェロ城内に展示してあった投石機です。 一般にカタパルトと呼ばれるものです。 上部に巨大な弓を寝かしたような感じで設置しています。 その後ろ側のロープのようなところを曳き、球を飛ばしたようです。 後ろの白いものがその球のようです…

ブロンズの天使像(サンタンジェロ城、ローマ)

写真はサンタンジェロ城頂上に立っている天使像です。 ブロンズ製で、大天使ミカエルをあらわしているそうです。 見事にきまっているポーズは、一見攻撃のため剣を振りかざしているように思っていました。 しかし調べてみると、そうではなかったようです。 …

サンタンジェロ城からの眺め④(サンタンジェロ橋)

サンタンジェロ城からの眺め、ぐるりと一周して、これがちょうど真正面に当たるところからです。 テヴェレ川に架かる、サンタンジェロ橋が見えます。 この橋もサンタンジェロという名前にふさわしく、いろいろ美しい天使像が欄干に飾られています。 166…

サンタンジェロ城からの眺め③

サンタンジェロ城からの眺めの続きです。 テヴェレ川の手前に、屋外スケートリンクがありました。 いかにも冬の風情を感じますね。 こちらは更に上からの眺望です。 改めてローマにはクーポラが沢山あるものだと感じます。 更に向こうには白いヴィットリオ…

サンタンジェロ城からの眺め②(ヴァティカンへの通路など)

サンタンジェロ城からの眺めの続きです。 テヴェレ川に架かるエマヌエーレ2世橋から、少し右に目を転ずると、サン・ピエトロ大聖堂が見えてきます。 この写真は、一層高いところから、ほぼ同じ方向を撮ったものです。 右側の陸橋のような建物はパセットと…

サンタンジェロ城からの眺め(テヴェレ川、ローマ)

冬のローマの早い夕暮れ 斜めに差し込む優しい光が テヴェレ川に貼りついて エマヌエーレ2世橋を輝かし サンタンジェロの陵堡までも じわじわ攻略していきます

サンタンジェロ城で「無口な女」に会う(ローマ)

今回このサンタンジェロ城を訪問したとき、絵画展が開かれていました。 その絵画展の内部は撮影禁止だったので、その表示板だけを写真に撮ります。 それには、ラファエッロ作「ラ・ムータ(無口な女)」が作品の代表として出ていました。 展示されていた絵…

ランボー全詩集

ランボー全詩集 平井啓之、湯浅博雄、中地義和 訳 青土社 発行 1994年6月27日 第1刷発行 この本は、アルテュール・ランボーの作品や書簡、および最新の研究成果をまとめたものです。 普段自分が読んでいるのは堀口大学訳のものなのですが、やはりそ…

天使の中庭の天使像(サンタンジェロ城、ローマ)

この写真の彫像は「大理石の天使」と呼ばれるものと思われます。 これはジャコモ・デッラ・ポルタにより制作されたものです。 1752年(1753年?)までは、このサンタンジェロ城のてっぺんにあったのですが、いまは「天使の中庭」と呼ばれる場所に据…

ルネサンス画人伝

ルネサンス画人伝 ヴァザーリ 著 小谷年司 田中英道 訳 白水社 ジョットやボッティチェルリ、ラファエッロやダヴィンチ、そしてミケランジェロやティツイアーノまで、ルネサンスを彩った芸術家たちの人生や作品について叙述している。 同じ芸術家としての立…

ハドリアヌス帝の骨室(サンタンジェロ城、ローマ)

サンタンジェロ城内部の二階あたりを歩いていきます。 その途中、写真のような場所が気になったので、プレートに何が書いているか全くわからなかったのですが、撮っておきました。 帰国後、須賀さんのエッセイを読み直すと、ローマ皇帝ハドリアヌスの辞世の…

サンタンジェロ城の幻の螺旋階段(ローマ)

サンタンジェロ城に入ります。 ここは前回のローマ訪問のときにも寄ったのですが、今回は特別な目的がありました。 作家の須賀敦子さんのたどった道を歩いてみたかったのです。 その道というのは、現代地下にあたる入り口から、城の中をめぐる螺旋通路のこ…

サン・ピエトロ広場からサンタンジェロ城へ

サン・ピエトロ大聖堂の地下墓地を出て、大聖堂の行列があった場所とは反対側の円柱のあたりを歩いていきます。 こちら側に見える噴水はカルロ・フォンターナのもので(いかにも噴水設計者らしい名前ですね)1675年に設計されました。 歩き疲れたので、…

眺めのいいサン・ピエトロ広場(ヴァティカン)

大聖堂内部から外に出て、サン・ピエトロ広場を眺めます。 円柱に囲まれただだっ広い空間。 オベリスクを中心として、噴水が両側にあり、人々が集っている空間。 こうしてみると、いかにも理想都市空間ですね。 また、レトロな未来予想図という感じもします…

天蓋と司教座(サン・ピエトロ大聖堂、ヴァティカン)

ちょうどこの写真は、クーポラの真下、そしてその奥の後陣になります。 そのおかげで外光もしっかり入っています。 まず手前の茶色の装飾は、主祭壇を飾る天蓋です。 これはベルニーニによるもので、1633年に完成しました。 円柱がらせん状になっていま…

サン・ピエトロ大聖堂のラファエッロ作「キリストの変容」

サン・ピエトロ大聖堂の一角に、ラファエッロの「キリストの変容」が捧げられていました。 こちらはヴァティカン美術館の作品のレプリカだと思いますが、ちょうど円柱に挟まれた祭壇のようにしており、この絵にはふさわしい舞台ですね。 大聖堂内部の荘厳な…