サンタンジェロ城の幻の螺旋階段(ローマ)

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サンタンジェロ城に入ります。
ここは前回のローマ訪問のときにも寄ったのですが、今回は特別な目的がありました。
作家の須賀敦子さんのたどった道を歩いてみたかったのです。
その道というのは、現代地下にあたる入り口から、城の中をめぐる螺旋通路のことです。
須賀さんはこの道から「霊魂の闇」という言葉を浮かべています。
彼女のエッセイを読みながら、前回の訪問時のことを思い起こしていたのですが、どうやらその通路は通っていなかったようなのでした。
今回こそはと、そのことを頭の片隅に置いて訪問したのですが、その入り口がよくわかりません。
確かに、須賀さんも、また彼女の跡を辿ったエッセイを書いた方も、その入り口がわかりにくい、と書いていましたが・・・。
ひょっとしたら今回の訪問時は修繕中等の理由で、その入り口を閉じていたことも考えられます。できればそうであってほしいです(笑)。
でもおそらく、単に自分の不注意だったような気がします。
改めて訪問された方々のブログを見ても、ちゃんとその入り口はあったようですし・・・。
後悔先に立たずですが、いまさらどうしようもありません。
心ならずもショートカットをして、城の内部を歩いていきます。
 
(白水Uブックス  須賀敦子著 ユルスナールの靴 および 須賀敦子のローマ 河出書房新社 を参考にしました)