プラハ 王の道へ

地下鉄の駅を離れホテルを探す。
簡単な地図を旅行会社からもらっていたとはいえ、あまりよくわからない。
近くに教会があり、それを目安にする。
大通りにでる。あまり舗装されていない。ここでも古い路面電車が走っている。ヨーロッパでは古い型から最新型まで、本当に路面電車(トラム)がポピュラーだ。
まわりの建物も少し古びている感じだ。ブルッセルの南駅周辺を思い出す。
大通りを東に歩き、角を曲がる。そこでやっとホテルを見つけた。
旅行社から勧められた、安からず高からず、普通のきれいなチェーンホテルである。
もっと凝ったホテルがいいのかもしれないが、機能的には問題なく、特に不便でもないので、そのまま選んだ。ただ、中心街からは少し遠いのが残念といえば残念だ。
チェックインする。受付のお姉さんがにこやかに迎えてくれる。
すぐにホテルを出て、中心街に出る。プラハ・マサリク駅あたりだ。まだ何も食べていない。とりあえずあったマクドナルドに入る。恥ずかしながら、旅慣れている人とは違い、初めての国では、まずそこで通貨価値の確認をしないと不安である。
マックを出て「市民会館」の前に出る。きれいな装飾を施した、おしゃれな建物である。中にはカフェなどもあるようだが、休んでいる時間もなく道を急ぐ。
すぐ側に「火薬搭」と呼ばれている建物がある。いかにも中世的な建物で、表面も黒くくすんでおり、いい雰囲気を漂わせている。ここから「王の道」とよばれる通りに入っていく。狭い通りを抜け、旧市街広場に入っていった。
今広場の事を思い出そうとするが、どうしてもベルギーのブルージュと混同しそうになる。同じ時代の遺産のため、素人目には似通っているように感じてしまう。
この広場の真ん中に、「ヤン・フス像」がある。チェコにおける宗教改革の先駆者で、最後はローマ教会の堕落を批判したため、火あぶりの刑にあってしまう。
広場の側には「天文時計」がある。金色に光る文字盤があり、時を告げていた。
広場から、カレル橋に向かっていく。