イタリア古寺巡礼 3 ローマ滞在 より

イメージ 2
 
 
ニオベの像
この像の肌は中から盛りだす起伏を刻みだしている。
この相違は鑿を使う人の態度に基づくのかもしれない。
すなわち表面を作ろうとする態度と、奥から何かを掘り出そうとする態度
前者は力が横に動き、後者は力が縦に食い込んでいく。
(なんだか夏目漱石の、夢十夜の運慶のエピソードを思い出す)
 
 
イメージ 1
 
カピトリノのヴィナス
カピトリーノ美術館では、この当時台をぐるぐる回せるようになっていた。
番人がチップほしさに回しに来てくれていた、とのこと
 
サンピエトロ大聖堂の円屋根とその下の部分
広場の堂の正面から見ると、ほとんど見えないようになっている。
ミケランジェロのプランでは、円屋根とその下の堂体が連続して、全体が統一的に見えるようにするつもりだったが、後世の継ぎ足しにより、邪魔をしている。
しかし堂の後姿や横からの姿では、実に立派な、堂々とした姿が現れた。
永遠の都ローマの宝冠はサン・ピエトロだ、とつくづく思うようになった