十都市同盟都市オベルネ

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やや太陽が傾きかけた時刻
欧州の長い夏の夜の前ぶれ
最後の訪問地、オベルネに着く
聖オディール生誕の地
そして更に昔
ローマ時代にさかのぼる古い街

パンフレットにはDECAPOLE(1354)の街とある
この時は
辞書をひいても何のことだかわからずに
読み過ごしてたセンテンス
少しかしこくなった後
あらためてひもとくガイドブックと旅の本
どうやらアルザスの十都市同盟のことらしい
14世紀の疫病と政争の時代
辺りの十都市つながって
街を守りあい、商工業を発展させた
ふと思い出すその一員ロスハイムの
頑丈な、いにしえの市門

聖堂のそばでバスをおり
カラフルな旗の向こうには
しっかりそびえる鋭い鐘楼
まず一つ見つけた中世の街のあかし