オベルネの夕暮れ

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小さな旗群の下を通り
やっぱりあったオベルネの広場
大きな古都には大きい広場
小さな古都にはそれなりに
でも、街の中心には違いなく
周りを囲む建物は
16世紀の余韻を残す市庁舎と
小麦市場がしっかり構え
街の魅力をひき立てる

街の広場を中心に
ほろほろ歩く夕焼けの中
やっぱり気になる街の教会
この教会の名称も
なぜかロスハイムの教会と同じく
サンピエール・エ・ポールという名前
ネオゴシック様式
ファサードには
お気に入りの鋭い尖塔が伸びる
教会の前にはいかめしい宗教者の像
歴史は浅いかもしれないが
肌の色はやっぱりアルザス生れの色
夕陽を受けて
しっかとそびえたつ

今度は時間に遅れないように
早めにバスのそばに行く
遠くからパッカパッカと心地のいい音
これはなにかとふりむけば
お客を乗せた馬車がゆく
小さな古都の夕暮れの中
馬車は遠くへ消えていく