ロシアのウクライナ侵攻により、欧州評議会、ロシア投票権停止

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ストラスブール欧州評議会

 

欧州評議会、ロシア投票権停止

【パリ共同】人権保護などを目的とする国際機関、欧州評議会(フランス・ストラスブール)の閣僚委員会は25日、ロシアのウクライナ侵攻を受け、同委員会と議員会議でのロシアの投票権を一時停止することを決定し、即時に発効した。

 経済協力開発機構OECD、本部パリ)は25日の理事会で、ロシアがウクライナ南部クリミアの強制編入を進めた2014年に中断したロシアの加盟手続きを完全に中止することを決めた。今後、モスクワにある事務所を閉鎖し、閣僚級の会合などへの招待はやめる。

 ロシアの欧州評議会への加盟は継続し、ロシアの人権侵害を欧州人権裁判所に訴えることも引き続き可能。

 

(欧州評議会訪問時のことを書いた15年程前の記事を再掲します)

 

遊覧船はいよいよ入る
カルティエ・ウーロペアン(ヨーロッパ地区)ヘ
せっかくなので触れておきたい欧州評議会
欧州議会と紛らわしいけれど
欧州連合とは関係はない
第二次世界大戦
1949年に設立された
今の加盟国は40数ヶ国
旧ソ連・旧ユーゴの国々も含む
広い範囲の評議会

欧州連合とは違い
決まった事についての拘束力は弱い
よって評議会自体も強くない
それでも勧告繰り返す
理想のヨーロッパを作るため

ある日の総会
広い議場に「歓喜の歌」が鳴り響き会議は始まる
スペインのテロで亡くなったメンバーのためにみんなで黙祷
英仏の二ヶ国語が公用語だが
やっぱりここでも英語が優勢
しかし議長はフランス語で
演説一回終わるたび
「メルシー・ボク」の太い声

クリミア・旧ユーゴなどに関する演説があり
なおかつオブザーバーのアメリカ人による
歯切れのよい、感動的な演説
分科会では
キプロス問題の報告があり
無事まとまった後では
がっちり握手する関係者たち

全てが終わりふと見る窓の外
目の前には欧州議会の重厚な建物
強い力はないけれども
レンガを一つ一つ積み上げ、大聖堂を造る様に
議論を重ね
新しいヨーロッパを創ろうとする
ストラスブール欧州評議会

 

(せっかく積み上げたレンガも、ロシアの軍事侵攻により、もろくも崩れ落ちてしまいました)