2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

水道橋公園からアッピア街道へ(ローマ郊外)

木々の緑の中に小川が流れ、そして人が佇んでいる、コローの絵のような風景を見ながら(なおかつローマ水道橋つき)水道橋公園を、名残を惜しみつつ、あとにします。 ここからもと来た地下鉄のSubaugusta駅まで歩いていきます。 今にして思えば、少し無理し…

マルキア・フェリーチェ水道から流れる水(ローマ郊外)

マルキア・フェリーチェ水道橋から水が流れ出しているところを写真に撮りました。 この水道橋公園周辺の緑や畑を灌漑するためなどに使われているのでしょうか。利用方法までははっきりわかりません。 飲むのはちょっと危なそうですので、水に手を浸けてみま…

天国の子猫 チョコのある一日

いつもは静かな天国ですが、その日は違っていました。 あまりに多くの人が、突然天国に来たので、子猫のチョコはびっくりしました。 普段のんびりしている天国の偉い方々も、受付や案内に大わらわです。 チョコは雲の隙間から地上の状況を覗き込みます。 大…

白猫スマイリーの奇跡の猫背④

ドスン!と落ちる衝撃で、スマイリーは我に帰ったような気がしました。 自分の周りに人の気配を感じます。 恐る恐る涙目を開けると、見慣れたFちゃん夫婦の顔、妹猫のハッピー、そして知らない白衣のおじさんが自分を心配そうに見つめていました。 「ふにゃ…

白猫スマイリーの奇跡の猫背③

そう、アミアンの大聖堂で見かけた、聖母マリアさまが立っていたのです。 目の前のお姿はどうやら怒っているようです。 スマイリーを睨みつけながら、マリア様は言います。 「私はお前が心の清らかで、ピュアな子猫だと思っていました。それがいったいなんで…

白猫スマイリーの奇跡の猫背②

スマイリーはその晩、ホテルの部屋で意識を取り戻しました。 みんながスマイリーの背中を覗き込み、不思議がっています。 「これってどう見ても聖母マリアさまだよな・・・」とFちゃんの旦那さんがつぶやきます。 そうなんです。スマイリーの真っ白だった丸…

白猫スマイリーの奇跡の猫背①

ある初夏の日の朝、ベルギーのブリュッセルから西へ向かうTGVの中、子猫がバスケットの中でどきどきしていました。 その猫の名はスマイリー、黒いお鼻以外は全身真っ白で、小太りののんきな子猫です。飼い主のFちゃん夫婦、そしてかわいい妹猫のハッピ…

図説 大聖堂物語 ゴシックの建築と美術

新装版 図説 大聖堂物語 ゴシックの建築と美術 佐藤達生 木俣元一 著 2011年1月30日 新装版初版発行 以前、この本は読んだことがあったのですが、新装版となったので、改めて読んでみました。 この新装版の表紙は初版とは変更されていました。 「川…

ルネサンス 美術と詩の研究

ルネサンス 美術と詩の研究 ウォルター・ペイター 著 富士川義之 訳 白水社 1993年12月10日 発行 19世紀の後半、イギリス人のペイターによって書かれた芸術批評です。 ルネサンスという時代の画家、彫刻家、詩人などを通しての文学観、芸術観 彼…

イタリアをめぐる旅想

イタリアをめぐる旅想 河島英昭 著 平凡社 1994年6月15日 初版第一刷 1980年~81年にかけてイタリアを逍遥した思い出を綴る。その中には常に著者が14年前に同じようにイタリア各地を訪問した思い出がオーバーラップしている。 この本に書かれている訪問地は…

EU・ヨーロッパ統合の政治史~その成功と苦悩(3月放送分)」

EUに成立に対して、反対の立場を貫いたサッチャー首相。1960年代にドゴールが欧州統一に対して反対した役割と非常に似通ったものだった。彼女は市場統合には賛成したが、通貨統合や外交安保の局面の統合となると許容外のテーマとなった。 2000年に入り…