2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ビジュアル美術館 ルネサンス

ビジュアル美術館 第11巻 ルネサンス 1995年1月31日 初版第1刷発行 著者 アリスン・コール 訳者 柴田和雄 同朋舎出版 ルネサンスについて、写真を豊富に取り上げ、勉強できる楽しい本。 もともとイギリスで出版されたものを、日本語訳したもののよ…

ローマ門脇の芸術院の緑地(フィレンツェ)

元日ということで 近くのボーボリ庭園も やっぱり休みで入れない その代わりというわけではないけれど ローマ門のそばの 芝生の広場に入ります 観光名所でもなんでもない 普通ののんびりした緑地 地元の親子が遊んでいます 何となく由緒のありそうな建物 一…

フィレンツェのローマ門

初めてパリに行った時 泊まったホテルのあるあたり 地名は「ポルト・ドゥ・ヴェルサイユ」 その時ポルトの意味もわからず なんでパリにヴェルサイユがあるのだろうと 疑問に思ったものだった 調べてみると ポルトは城門という意味で その門からヴェルサイユ…

ローマへの遥かな道(フィレンツェ左岸地域)

ヴェッキオ橋を渡り終わり いよいよ達するアルノの左岸 グイッチャルディーニ通りを歩いていきます この辺りには マキアヴェッリの家の跡があるらしいので プレートを注意してみていたけれど この日は残念ながら 見つけることはできなかった 少し歩くと 豪華…

フィレンツェの「印象 日の出」

ヴェッキオ橋の橋の上 下流の流れを愛でた後 幅の狭い橋を横切り 今度は上流眺めます ゆったり流れるアルノの上で ゆったりボートを漕いでます 少し光は陰ってるけど それが逆に効果となり あたかもモネの有名な 「印象 日の出」の絵画のよう 遠くに見えるは…

ヴェッキオ橋から(サンタ・トリニタ橋)

ヴェッキオ橋の真上から アルノの下流を眺めます 青い空に蒼い河 おなじ「あお」という色でも やっぱり微妙に違います 「あお」のあいだに架かる橋 名前はサンタ・トリニタ橋 生れは17世紀初頭 しかしながら バカバカしい 第2次世界大戦で 破壊されてしち…

アルノ河のほとりにて(ヴェッキオ橋)

ウッフィツィ美術館前の フェレンツェの偉人たちに見つめられながら アルノ河に向かいます パリにセーヌがあるように フィレンツェにはアルノが欠かせません 美術館から真っ直ぐ行くと アルノ河に転げ落ちるばかりなので 低い壁の前で立ち止まり 河の景色を…

ダンテの彫像(ウッフィツィ美術館前)

失職・投獄の憂き目から マキアヴェッリが「君主論」を著したように フィレンツェ追放という苦境から ダンテは「神曲」を完成した 地獄・煉獄・天国と分けて 様々な実在の人たちが 様々な思いをぶちまける 異界の話とはいえ 結局は人間社会の どろどろとした…

レオナルド・ダ・ヴィンチの彫像(ウッフィツィ美術館前)

ウッフィツィ美術館の前に並ぶ彫像の中で 一般的な一番人気は なんといっても レオナルド・ダ・ヴィンチ ミステリアスな人生と ミステリアスな作品と ミステリアスな映画のおかげで その名は広く知れわたる ここフィレンツェでは ヴェロッキオ工房において …

ロレンツォ・イル・マニフィーコの彫像(ウッフィツィ美術館)

シニョーリア広場から アルノ河の方へ向かうと ウッフィツィ美術館の間の 道のような 広場のような場所を通る ここに彫られている フィレンツェゆかりの人たち まず気になった ロレンツォ・イル・マニフィーコ 緻密な策略家でもあり 愉快な享楽家でもあった …

サヴォナローラの悲劇(シニョーリア広場)

ロレンツオ・イル・マニフィーコ亡き後 華やかなフィレンツェの時代は終わり 都市国家の防衛の危機の中 漠然とした不安がフィレンツェを覆う そんな中現れた 修道士サヴォナローラ 人々の不安感を救うため またフランス軍の侵略を防ぐため そして当時の教皇…

世界の都市の物語 フィレンツェ

世界の都市の物語 13 フィレンツェ 若桑みどり 著 1994年10月25日 第1刷 文藝春秋 世界の都市の物語シリーズ、13巻目で、フィレンツェを紹介している。 他の街では、パリ・ニューヨーク・バルセローナ・ローマなどがあった。 どの街も、街の規…

ヴェッキオ宮前の彫像群(フィレンツェ)

ヴェッキオ宮正面にある ダヴィデ像 本来ここにあったのに その実物はアカデミア美術館にある 昔はフィレンツェ防衛の象徴 今はそのレプリカが矢面に立ち 酸性雨やテロの脅威と闘っている そのとなりが ヘラクレスとカークス 逞しいスタイルで 見事に押さえ…

ヴェッキオ宮を見上げて(フィレンツェ)

フィレンツェがコムーネと呼ばれる 自治国家都市と認められたのが 1183年 それから100年以上たった 1299年に このヴェッキオ宮の 建設が始められた 簡素な外観は まさに冷徹な 自治国家都市 フィレンツェの政庁 公務を行うだけでなく 塔の中には …

マキアヴェリの「君主論」と「政略論」

世界の名著 16 マキアヴェリ 責任編集 会田雄次 昭和41年10月20日発行 中央公論社 生粋のフィレンツェ人であり、政治的なルネサンス人であったマキアヴェリ。 この巻では「君主論」と「政略論」が掲載されている。 乱世のイタリアで、フィレンツェの…

シニョーリア広場の怖い噴水(フィレンツェ)

ヴェッキオ宮の日陰の中で こちらを睨むネプチューン 彼の言いたいイタリア語を アントニオ猪木が訳してみれば 「なんだこの野郎!」となるだろうし 河内のおっさんが訳してみれば 「なんやねん、ワレ」となりそうな 恐ろしげな面構え そんな噴水とは対照的…

「ランツィのロッジア」の名優たち(シニョーリア広場)

ドゥオーモから 歩行者天国の カルツァイウォーリ通りを真っ直ぐ行き もう一つの目玉 シニョーリア広場に達する まず見るは大きなアーケードの ランツィのロッジア 様々な彫像は あたかも名優たちが 舞台稽古に熱中している姿 おのおのの 芝居の動きのレッス…

逆光のクーポラ(サンタマリアデルフィオーレ)

ドゥオーモをぐるりと回り 反対側に出る 見上げると 逆光になった 巨大なクーポラの姿 フィレンツェの街の 繁栄や祝祭だけでなく この街の陰謀や策略など 影の部分も見てきたようなその姿 何もかもお見通しだけど そしらぬようにドンと居座るクーポラの いけ…

ジョットの鐘楼の後姿(フィレンツェ)

しゃなりとした 鐘楼の後姿 青い空のもと すっくと伸びるその姿 後ろから見てみると 孤高を感じる姿を 虚空に漂わせている 1334年に ジョットにより建設が始められた鐘楼 もともとジョットは イエスキリストや 聖フランチェスコの様々な姿を その天才的…

花の聖母寺のクーポラ

下から思いっきり見上げる サンタ・マリア・デル・フィオーレのクーポラ 花の聖母寺の名のままに 巨大な赤い花のつぼみを連想させる 形はつぼみのままに見えても すでに満開の花を開かせているよう またこのクーポラは フィレンツェの赤い心臓 街の中心をな…

「水曜どうでしょう」のフィレンツェ

最近、地元のテレビ局で「水曜どうでしょう」の少し時期の遅れた放送をやってくれている。 もともと当地の別の局も古い番組をやってくれており、ファンとしては嬉しい限りだ。 その新しい方では、「ヨーロッパ20カ国制覇」ということで、今まで行ってない…

金色のフィレンツェ(洗礼堂の天国の門)

洗礼堂の東の扉 集まっている旅人たち そこには眩しく輝く 金色のレリーフ 黄金色が豪華だけれど よくみれば それは旧約聖書で述べられた 精選された場面 ギベルティにより こつこつ刻まれた 壮大な物語の 凝縮された姿 ミケランジェロは この門を賞賛し 「…

銀色のフィレンツェ

銀色のフィレンツェ メディチ家殺人事件 塩野七生 著 朝日新聞社 2002年5月20日 第11刷発行 今回、フィレンツェに行くにあたって、飛行機の中や空港での待ち時間、何か読むものはないかなと、渡航直前に買った本である。 近所のそこそこ大きい本屋…