マキアヴェリの「君主論」と「政略論」

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世界の名著 16
マキアヴェリ
責任編集 会田雄次
昭和41年10月20日発行
中央公論社

生粋のフィレンツェ人であり、政治的なルネサンス人であったマキアヴェリ
この巻では「君主論」と「政略論」が掲載されている。
乱世のイタリアで、フィレンツェノンキャリ官僚として、いろんな交渉に走り回っていた。
しかし陰謀の参加者という無実の罪をきせられ、解任、そしてフィレンツェ近くの山荘での暮らし。
そのような義憤の中から、本音で述べられた作品が生れた。
国家の政治・外交などについて、綺麗事を排除し、乱世の中の理想の政治を行うための新たな法則を論じていった。
自分が体験した直近のイタリア周辺の歴史だけでなく、理想とするローマ時代の歴史から具体例を導き出している。

(写真はウッフィツィ美術館の所にあったマキアヴェリの彫像です。)