ダンテの彫像(ウッフィツィ美術館前)

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失職・投獄の憂き目から
マキアヴェッリが「君主論」を著したように
フィレンツェ追放という苦境から
ダンテは「神曲」を完成した
地獄・煉獄・天国と分けて
様々な実在の人たちが
様々な思いをぶちまける
異界の話とはいえ
結局は人間社会の
どろどろとした残酷さ、
そして限りない理想を追い求めていく姿

一番の主人公は
ダンテにとっての久遠の女性の
ベアトリーチェ
かなわなかった恋の相手を
最善美として自作の中で称揚する
恐ろしいまでの想いの強さ
まさにルネサンス人であり
なおかつ追放されたにもかかわらず
生粋のフィレンツェ人であった
ダンテの恐るべき詩人の魂