フィレンツェのローマ門

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初めてパリに行った時
泊まったホテルのあるあたり
地名は「ポルト・ドゥ・ヴェルサイユ
その時ポルトの意味もわからず
なんでパリにヴェルサイユがあるのだろうと
疑問に思ったものだった
調べてみると
ポルトは城門という意味で
その門からヴェルサイユ方面への街道があり
パリに出入りした人を
ここで監視したものだ
もうその門はなかったけれども
その地名を聞くだけで
とにもかくにもフランスに来たぜ、
という歓びが湧き出たものだった

ここフィレンツェのローマ門
いにしえの姿をしっかり残してくれてます
都市国家として
しぶとく生きたその歴史
頑丈なその姿が
頼もしく都市を守った名残を見せます
昔は通る人たちを
厳しく睨んだ巨大な門
今は老いた武将のように
優しく頼もしいまなざしで
旅人たちを見つめてます