ニームのノートルダム・エ・サン・カストール大聖堂

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ノートルダム・エ・サン・カストール大聖堂の正面(ニーム)

「古の写真でめぐるフランス」シリーズ、ディジョンは前回の「モーゼの井戸」で終わり、今回からはオランジュを取り上げようと思ったのですが、一枚その直前に行ったニームの画像が残っていましたので取り上げておきます。
この教会はノートルダム・エ・サン・カストール大聖堂です。
堂々とした、ちょっとした要塞のような正面です。
この大聖堂について、Nîmes TourismeのHPより訳し、更に専門用語の説明を付け加えると、

1096年に奉献されたノートルダム・エ・サン・カストール大聖堂は、何世紀にもわたって多くの変化を遂げてきました。上部のフリーズ(壁などの帯状装飾)は、南フランスのロマネスク彫刻の主要な作品と見なされています。
建物正面の破風とコーニス(洋風建物の外壁上端,屋根庇の下,天井と壁の境などに置かれる水平の細長い突出部。軒蛇腹)のモチーフである、アカンサス(葉にとげのある双子葉植物)の葉またはライオンの頭は、メゾンカレに触発されています。

正面の三角形のところに上記のような装飾が施されているようです。更に三角形の底辺の下側には旧約聖書の物語が彫られているそうです。

この大聖堂の名称に入っているサン・カストール(Saint-Castor 350-423)は5世紀初頭のアプトという町の司教でした。
ニームとのつながりは彼の生誕地がニームだったことにあるようです。
あとcastorという単語を仏和辞典で調べてみると、動物のビーバーやビーバーの毛皮を意味しますが、ご本人とは特に関係なさそうです。