チェコのテレビに出演?

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プラハ城前の銅像のところに、戦争に反対するグループがいたのだ。
何人かの、若い連中が、小さなプラカードを持っている。チェコ語と英語で書いているものがあり、英語では“War IS NO solution"と書いてあった。9.11のテロに対する報復の軍事行動を批難するものだ。
マスコミもおり、大きなテレビカメラを持って取材している人もいた。デモの写真を撮っていた自分も映されているような気がした。何だこの東洋人観光客は、という感じかもしれない。
デモの群集から離れ、国立美術館を探す。地図ではこのあたりなのだが、それらしき建物が見当たらない。とりあえず美術館方面らしき坂道があったので降りていく。とすると下のほうから「えー今日休みなのかよ」との男声の日本語が聞こえてくる。一応自分も降りて確認すると確かに休みだった。
そばの広場で少し休んだ後、プラハ城内に入る。昨日入れられなかった旧王宮に入る。中の広々としたヴラディスラフホールを見学する。
ホールから外に出て、バルコニーからプラハの街を眺める。この日は晴れていたおかげで、さわやかな夕陽が古い街並みの屋根を照らしている。プラハは相変わらずの美しさだった。デモの喧騒がうそのようだ。
ホテルに帰り、レストランでチェコ料理を食べた後、部屋でテレビを見る。ニュースを見るとやはりデモの状況が報告されていた。自分のカメラをテレビに向けて構える。恥ずかしながら、自分が出たら写そうと思ったのだ。
デモの様子を映した後、テレビカメラは野次馬の方にカメラを向けた。
あっ、俺だ、と思ったのもつかのま、すぐ終わってしまった。
自分のカメラのシャッターを押すいとまもなかった。