マラー・ストラナの緑

ムハ美術館を出て、市街地を通り、ヴルタヴァ河に向かう。
国民劇場のそばを通り、カレル橋の南側にある、チェコ軍団橋を渡る。
前日と違い、さわやかな青空で気分がよい。
橋から、青空を反射し空色になったヴルタヴァ河、遊覧船、カレル橋、川辺の緑、そして遠くにプラハ城が見える。
橋を渡り終わり、マラー・ストラナ(小地区)に着く。ここの緑の丘、ペトシーン公園に向かう。
丘の手前の通りは工事中で、赤茶けた土が丸出しになっていた。注意深く通り抜け、登山電車の駅に着く。傾斜面用に作られた電車だ。
丘の上まで上り、展望台に向かう。エッフェル塔を模した建物で、高さ60メートルである。
エレベーターはなく、らせん階段をえっちらおっちら登っていく。
ここからプラハ全体が見渡せる。「コーリャ 愛のプラハ」でも楽しそうに登っていくシーンが見られた。
すぐそばを見下ろすと、緑の中に聖ヴァヴジネツ教会がある。こじんまりとしているが、清楚な美しさがある。
展望台を少し目が回りそうになりながら降りる。
そばの「飢えの壁」を見る。これは王様が貧民に仕事を与えるために作らせたものである。超小型版ニューディール政策みたいなものか?
緑の丘の下りは歩いていく。美しい公園を抜けていく。
歩き回って少し疲れた。
カレル橋の城側のたもとの、少し低くなった広場で一休みした。