名画の食卓を読み解く
名画の食卓を読み解く
大原千晴 著
2012年7月20日 初版第1刷
大修館書店 発行
欧州の古い銀器を専門とする骨董商の著者が、欧米の食卓の歴史を、絵画を手掛かりとして伝えた本です。
15世紀 フランス王族の宴
表紙の絵は「ベリー公のいとも豪華なる時禱書(1月)」(ランブール兄弟作)から。
中心人物はベリー公ジャンが、メインゲストである隣席のお坊さん(シャルトルの司教と推定される)と食事の席で言葉を交わす。その取り巻きの姿。
16世紀中期 フランドル農民の食卓
ブルージュの工房を拠点に、フランドルで活躍した画家シモン・ベニングが1540年頃に描いたとされる時禱書から
英国中世 修道士の肉食
以来500年、今も各地にその廃墟が残る。
当時、ヨークシャーの修道士たちは日常的に肉を食べていた。
14世紀末 パリの食卓 幼き妻へ
14世紀のパリで、60歳は超えていると思われる男が15歳の乙女を妻とする。
彼女に対する教えを元に、1393年頃「パリの家事指南書」と呼ばれる箴言集が誕生する。
19世紀パリ 舟遊びの昼食
ルノアールの「舟遊びの昼食」より