ドイツ職人紀行 池内紀 著

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ドイツ職人紀行
池内紀 著
2018年10月10日 初版発行
東京堂出版 発行

1568年に刊行された、ドイツの古い手職を絵と詩句で紹介した古書「身分と手職の本(日本の訳書の題名は「西洋職人づくし」)」をもとに、池内さんのドイツでの体験記を加えて、ドイツでの様々な職人について叙述しています。
このところ自分は仕事で疲れ気味なのですが、このような本を読んでいると、古のドイツの職人さんの仕事の苦労や業績が偲ばれて、癒されるような気がしました。
なお、もとになった本には八行詩と木版画がついています。詩はハンス・ザックス、木版画はヨースト・アマンによるものです。この池内さんの本の中で随所に引用されており、中世の香りを漂わせてくれています。

取り上げられている職人さんは
第1章 町の早耳
理髪師・時計師・眼鏡師・高級小物物商・靴匠・粉引き

第2章 神様の贈り物
ビールづくり・ワインづくり・精肉業・古書肆・書店・活版師・坑夫

第3章 天までとどけ
石工・錫師・彫刻師・蹄鉄師・皮革師・棟梁・オルガン奏き・鐘師

第4章 けむりの行方
タバコ商・金貸し・公証人・弁護士・かつら師

第5章 喉をからし
香具師・狩人・船乗り・道化師

終章 ごきげんよう
薬師・リュートづくり・紋章師・風呂屋とむらい