古代の馬糞により、ハンニバルのアルプス越えのルート解明とのことですが、うーん、さすがにそれだけでは説得力は弱いでしょうね。
ポリュビオスとリウィウスによる古代資料では、越えた峠は「万年雪があり、イタリアが眺められた。そしてそこからトリノにまっすぐ向かった」と書かれているそうです。この条件に合致するのがこのトラベルセッテ峠とのことです。
著者は実際にそこに登り実感したそうです。
しかし著者は「考古学的物的証拠なしにハンニバルが通った峠を確定することは、不可能とまでは言わなくても間違いなく困難だ」と認めています。
この記事の最後にあるように、「ハンニバルの存在を裏付ける硬貨、ベルトの留め金、短刀などの遺物」が見つかるのを心待ちにしたいと思います。