ジロ・デ・イタリア第3ステージ アイルランド東岸

いよいよ始まったジロ・デ・イタリア
今年はなんと北アイルランドから出発である。
昔だったら考えにくいことなんでしょうね。
第3ステージはアイルランド共和国に入り、ダブリンでゴールである。
アイルランド東岸を、北から南に下っていく感じである。
東岸は内海に面しているせいか、海岸沿いも堤防とかはそんなに目立たず、のんびりしている感じである。
昔ダブリンから列車に乗って、海岸沿いに歩いたことを思い出す。
ジェイムズ・ジョイスタワーに行くためだったが、途中植木市や、苔むした小さな聖堂そばを通ったりして、アイルランド市民の気分を味わったものだった。
遠く離れた極東の地にいる今となっては、そんな観光といえない逍遥が、たまらなく贅沢な時間だったなあと感慨もひとしおである。
そんなのんびりした思い出とは違って、沿道は意外と言っては何だが結構盛り上がっていた。わざわざアイルランドに誘致したのだから、地元も熱くなっているのだろう。
レースは最後ダブリン市内のくねくねしたルートを通る。それゆえ上手くトレインを作るのが難しそうで、結局混戦の中、キッテル選手の馬力でさして見事なステージ優勝。
ゴール後に自転車ごと倒れこんでいる姿が印象的だった。
これでアイルランドステージは終わり、いよいよイタリア本土へ向かう。
以前アイスランドだったかの火山の影響で、トラぶったレースがあったことを思い出したが、何もトラブルなくても、大部隊がアイルランドからイタリアまで丸ごと移動するのは、選手やスタッフにとって酷だと思う。