
ヘリオドロスの間に続いて「署名の間」に入ります。
ここは教会裁判が開かれた、ということで「署名の間」と名づけられています。ラファエッロの間の内、ラファエッロはこの部屋から装飾にとりかかりました。
ヘリオドロスの間は、史実の一場面を描いた絵画ばかりでしたが、この署名の間では絵画の種類も異なります。
当時のローマの人文主義を集大成した精神文化的思想に基づいた「オールスター勢ぞろい」といった感じでしょうか(笑)。
その中からまず、「聖体の論議」を紹介します。
この絵画は、上段と下段に分かれています。
そして両側にはキリストの弟子達がいます。
その時から、この絵が描かれるまでには10年ほどしか経っていません。しかしユリウス2世が、サヴォナローラを失脚に追いやった中心人物のアレッサンドロ6世(前々の教皇)と敵対していたため、親サヴォナローラという図式になり、早々と名誉回復がなされたようです。