枢要徳と対神徳(署名の間、ラファエッロの間)

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「署名の間」は景気のいい(笑)オールスター勢ぞろい的な作品が多いのですが、この「枢要徳と対神徳」だけは地味な作品になっています。
題名は難しいですが、とりあえず「善」を表現しているとのことです。
スペースが極端な門形になっており、三分割して、さらにそれぞれ内容を独立させるようになっています。
上段は、寓意画のようになっており、向かって左から「剛毅」・「賢明」・「節制」をあらわしているそうです。
女性がかなりたくましく描かれているようですが、やはりミケランジェロの影響でしょうか。
 
下段の向かって右側は、教皇グレゴリウス9世が教会法大全を受け取ってるエピソードをあらわしているそうです。
そのお顔が、ここではおなじみのユリウス2世になっています。
また背後の人物も、枢機卿時代ののちのレオ10世や、パウロ3世になっており、「教皇揃い踏み」のようになっていますね。
左側は、法学者トリボニアヌスが東ローマ帝国ユスティニアヌス1世にローマ法大全を渡している エピソードだそうです。