北フランスの遠い石畳(パリ~ルーベ サイクルレース)

昨日、ケーブルテレビでサイクルレース「パリ~ルーベ」をやっていたので見る。
このレースは、今回で第106回目という、いわゆるクラッシック・レースと呼ばれるたぐいのものである。
名前はいちおう「パリ~」となっているが、実際はパリ北西のコンピエーニュという街からスタートしていた。
そして、フランス最北部の「ノール・パ・ド・カレ州(地域圏)」のルーベという町でゴールとなる。
このレースの特徴は、ルートのあちらこちらに、石畳の道があるということである。
よってパンクや転倒も多く、結構過酷なレースとなる。
沿道には、車輪を持ち、いざパンクした選手がいれば、すばやく駆け寄り、交換してあげるようなマニアがいた。
マニアにとっては、交換してあげた選手の自転車の車輪が、記念のお宝となるからである。

フランス北西、ベルギーとの国境を接するあたりなので、まっ平らな風景が続く。
以前行った、フランドル地方ブルージュの近くの町、ダムの農村の風景を思い出す。
なだらかな平野の中、防風林がのんびりと伸びている。
自分はレンタル自転車でえっちらおっちらと走っていたのだが、時々、本格的なサイクリストが元気よく走っていた。
やはり平原だと走り抜けるのも気持ち良いのだろう。

のんびりとした自然の中でも、レースは激しい。
フランドルらしき旗(微妙な感じがする)がはためく中、最後は有力選手3人となり、勝負はトラックに持ち越された。
ラソンとかでは、最後のトラックというのがよくあるが、自転車レースでは珍しいのかもしれない。
最後は競輪のようになり、後ろの選手がまくって勝利を得た。
ベルギー人のボーネン選手だ。
優勝インタビューでは最初聞き取れない言葉を話していた。フラマン語だろうが?
それから、フランス語に変わり、インタヴューに答えていた。
いかにもベルギー人の勝者らしいな、と思った。