ローマに遊ぶ

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ローマに遊ぶ
マイケル・ミュショウ著
吉浦澄子 訳
1991年2月25日 第1刷発行
心交社

この作者は、アメリカ人のノンフィクションライターとして、ローマに在住している。
ローマに遊ぶという題だが、ガイドブックというわけでもなく、ローマでの生活やその周辺の旅行などでの、珍しい出来事を辛辣に、そしてユーモラスにつづっている。
1977年頃からの話なので、今とはまた微妙に違った感じの話が興味深い。
ちなみにベルルスコーニなどは、まだ政治家になる前で、メディア王として驀進しつつある状態の人、として出てきたりする。
また同じように欧州に住んでいる、アメリカ人作家などとの会話も出てくるが、アメリ現代文学に疎い自分にとっては、あまりその有難味がわからないのが残念だ。
それでも、欧州に住むアメリカ人の、祖国を離れて暮らす歓びと不安定さが、短いエッセイ集の中から伝わってくる。