イル川の遊覧船にて(ストラスブール)

もともとは
単に街へ荷物を運ぶため
そして街自身を守るため
ぐるりと旧市街をめぐるイル川の流れ
今となっては
そんな機能は
ほとんどなくなってしまい
街に憩いと潤いを与える存在

大聖堂前の広場から
狭くて暗い路地を抜けて
イル川に達する。
夏の晴れた日
水面に反射する陽が目にまぶしい
川に沿って
いろんな人種が並んでいる。
自分と同じような旅人たち
川の水のめぐみに癒されようと
遊覧船を待つ人たち

時間が来て
船に乗り込む
少し落ち着かない、不安定な船の上を歩く
そして自分の席にどっかと落ち着く
黒、金、茶、栗、更には赤など
船の中はいろんな頭の色でいっぱいだ

歩きより、さらに下から見上げる
ストラスブールの古い建物
あれは城館パレー・ロアンだろうか
建物を見上げる
更に違った新たな視点
船は船着場を出発する