羽生二冠とチェスフランスチャンピオンとの将棋・チェス同時対局

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羽生二冠とフランスチェスチャンピオンとの、チェスと将棋同時対局を見に、神戸まで行ってきました!
ルールは将棋のほうは羽生さんの飛車落ちで、チェスは羽生さんの先手です。
羽生さんに対し飛車落ちですと、アマチュアでは四・五段の実力だといわれます。
またチェスにおける先番は、将棋の先番より更に有利だとのことです。
ルールはチェスと将棋、両方を一手ずつ指したところでチェスクロックを押すことになります。持ち時間は一時間で、使い切ると1手60秒未満の秒読みとなります。
とりあえず将棋のほうは、フランスチャンピオンのマキシムさんが序盤に桂馬を7七にはねた手がどうだったかと思います。
解説の方によると、チェスをよくやっている人が将棋をやる場合、どうしても桂馬をはねたがる傾向があるとのことです。
チェスではいわゆる八方桂で、はねても戻れるのですが、将棋の場合、はねても戻れないので(桂馬の高飛び歩の餌食など)、その桂馬が負担になってしまうことも多いのです。
その負担をどうにかするため、やむなく無理攻めに行って、とがめられ、逆に攻められて、羽生さんの勝利という感じでした。
まあ駒落ちの場合、下手が勝つための定跡がある程度整備されているので、それをチェスでお忙しい中でもしっかり学んでいただければ、もともとチェスの素養は凄いので、羽生さんに勝つこともあるかと思います。
チェスの方は、よくわからないのですが、駒の取り合いが続き、こちらは将棋と違い取った駒が使えないので、どんどん盤上の駒が減っていきました。
そして両者キング(王)とポーン(歩のようなもの)だけが残り、羽生さんが投了しました。
どうやらこのままいっても、マキシムさんのほうだけ、ポーンが敵陣の最下段にいって、クイーン(将棋の飛車と角を合わせたもの。強力)に成ることができ(歩がと金になるようなもの)、勝てるような状態だったようです。
まあとにかく、自分のような将棋は下手の横好き、チェスはほとんどわからない人間にとっては、神様同士が戦っているようなものでしたので、見ごたえがありました。
それにしても、あさってには、羽生さんは本職の将棋の王座戦のタイトルマッチがあります。
本当にタフだなと思います。
今回初めて実物を拝見したのですが、ほんと細い体で(自転車のコンタドールを思い出してしまった)、頭も体も丈夫なのだから凄いことです。
また英語もお上手で、フランス人のマキシムさんの英語よりもわかりやすかったです(笑)。
 
(写真は毎日新聞からのものです)