ローマ亡き後の地中海世界 上 第二章「聖戦」と「聖戦」の時代

10世紀、南イタリアでは確実にイスラム勢の浸透が進んでくる。
そんな中、北方のノルマン人がはるばる南イタリアにも進出してくる。
そして1086年シチリアが再びキリスト教徒の手に戻ってくる。
その後十字軍の時代となり、繰り返しパレスティーナ方面に軍を繰り出してくる。
フリードリッヒ2世はイスラム側と、血を流すことなく講和を達成するが、キリスト教側からは、「キリストの敵」という汚名をきせられる。
十字軍が終わりをむかえる14世紀、イタリアではコムーネと呼ばれる自治体が乱立し、商人の時代に入ってくる。
その空気の中、イタリアの海洋都市国家は、北イタリアのイスラム教徒を協定を結び、交易関係をつくっていた。海賊が続いているにもかかわらず。
イタリアからは木材・布地・武具・工芸品などなどを売っていた。
その金で北アフリカからは、サハラの黄金を手に入れていたのであった。