ナンシーのアールヌーヴォー

ストラスブールから西に戻りナンシーに行く。
「ナンシー」という響きがなんともよい。
駅を降りて、まず世界遺産スタニスラス広場に行く。
広場の四隅の装飾された門や、そばの市庁舎の周りを、スタコラサッサと歩きまわる。
さらに近くの公園も歩く。小さい動物園、キオスク、NANCY2000との花文字などがあった。
ロレーヌ美術館に入る。ラトゥールの絵を鑑賞する。ある作家が、週刊誌に紹介文を載せていたので、前知識を持って見れたのは幸いだった。
駅をはさんだ反対側にはナンシー派の美術館がある。いわゆるアールヌーヴォーというやつだ。
アールヌーヴォーなどと単語だけを聞くと恐れ多いが、英語にするとNEW ARTにすぎない。
やはりフランス語は偉大だ、と実感する。
この芸術自体はあまり好きではない。パリの地下鉄の入り口でそのスタイルのものがあるが、少しキモイ感じがする。
今回、この美術館で、唯一気に入ったのは、ヌードの女性と黒猫のステンドグラスだった。HENRI BERGEの作品である。
女性の首もとで、猫を抱いており、上を見上げた感じが美しい。また形のよい乳房がめでたい。
結局女性が美しければ、万事OKという気分である。