ゴールウェイの天使の歌声

今回、ゴールウェイでは三泊した。
ここを起点に、バスエーランのツアーでモハーの断崖やコネマラ地方を訪れた。
ホテルは駅前の広場に面したところにあるインペリアル・ホテルと言うところだ。高くもなく安くもなく、まあ中級クラスのホテルと言えるだろう。
自分の部屋は、離れのようなところで、廊下をくねくね曲がって行ったのを覚えている。
ここには、レストランとパブがあり、そこで夕食をとり、またパブでギネスビールを飲む。
ちょうどパブにいたときは、サッカーのワールドカップ予選をやっていた。確か試合の最後の方で、アイルランドがドローに持ち込まれたような気がする。
ただ、そこにいたお客さんは、そんなに騒いでいる様子でもなかった。ガイドブックには地元の人にも人気があると書いてあったが、そのときは観光客がほとんどだったからかもしれない。
他の夜は、駅前の中華レストランや、フィッシュアンドチップスを食べたりした。
フィッシュ&チップスの店は雑然としていた。ケチャップなどもテーブルの上にぽんと置いてあったような感じだ。
街自体は小さい。夕方歩行者天国をうろつく。
正面が緑の本屋兼アートギャラリーの前で、若い男女のストリートミュージシャンがいた。
女の子が歌い、男がでっかいハープ(何というんだっけ)を演奏していた。女の子の透き通る、天使のような歌声がハープと共に通りに響く。
一番前で子供を連れた、おしゃれなイタリア人の若夫婦が熱心に聞いていた。明るさですぐイタリア人とわかる。子供をあやしながら楽しそうである。
あと街中の聖ニコラス教会を見学する。日本語の簡単なちらしがあり、教会の「興味深い特徴」について書いている。コロンブスが出航する前、ここを訪れたとのことだ。
街の端、コリブ川に沿って歩いていく。意外と流れが速い。海も近いところだ。北に進んでいくと、左手にゴールウェイ大聖堂の水緑色のドームが見えた。
また街の中心地に戻っていった。
新たな天使の歌声をみつけるために。