ストラスブール駅にて

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4時間にわたるフランスの記録映画。
BGMは列車の音のみ。
さりげない風景にひそむ、歴史と地理の融合体。
いよいよ映画の幕は下がり、
人々の住む、現実の街へ入り込む。

ストラスブール駅に着く。
荷物と一緒に、未知の街への不安と期待をしょいこんで、
プラットフォームへ降りる。
小さいスーツケースをころころころがし、駅の外に出る。
眼前に広がる大きな広場。

東洋人の若い男に、現地の老いた女性が話し掛ける。
ホームステイ先だろうか、そのまま彼はついて行く。
そんな出会いを横目に、
ぼくは広場の向こうをめざす。
ふと振り返るストラスブール
おしゃれなデザイン
よくみると時計台は工事中
そんな姿を見せないために
わざわざ巨大なイラストで隠す
お茶目な仕掛けに微笑みながら
小さな河に囲まれた
旧市街を目指す