トスカーナへの長い石畳

バディア・フィオレンティーナ教会の鐘の音(フィレンツェ)

フィレンツェ最古の教会といわれる バディア・フィオレンティーナ教会 建物と鐘楼を 一緒に撮ろうと 後ろの建物ににじりより なんとかフレームにおさめる あとで見たら ガイドブックの写真と同じようになっていた そのガイドブックによると ダンテの「神曲」…

バルジェッロ宮の光と影

1255年に建設された 頑丈そうなバルジェッロ宮 今は美術館として 美しい彫像類を展示している もともとは市民の軍事組織の隊長や 行政長官の本拠地として利用され ルネサンス期には警察署のような役割で 利用された 地下は牢として利用され かのマキャヴ…

ダンテの家(フィレンツェ)

元日にもかかわらず 珍しく開けてくれていた ここダンテの家 写真の左側の建物の中で 1265年に ダンテは生れた 中は博物館となっており 当時のイタリアの姿を展示していたり 「神曲」の物語のイラストを ビデオに映し出し イタリア語で語りだしている あ…

サンタ・クローチェ教会前 広場のベンチから

清貧の伝道師 アッシジの聖フランチェスコが 聖人の列に加えられた頃には 彼の弟子たちは イタリア全土に散らばっていった 各都市の貧しい地区で 彼らフランチェスコ派が 小さな教会を建てていたが ここフィレンツェでも このサンタ・クローチェの場所に 祈…

聖フレディアーノ門の雄姿(フィレンツェ)

ベルギーはフランドルの ブリュージュの街を訪れた時 十字架門にヘント門 鍛冶屋門など様々な 門が街を守っていました いかにも中世の都市国家の 堅固な要塞を思わせます ここイタリアはトスカーナの フィレンツェの街も同じように 各地に門が残っています …

サンタ・マリア・デル・カルミネ教会(フィレンツェ)

アルノ河のほとりから 今度はサンタ・マリア・デル・カルミネ教会に行きます もともと13世紀の半ばに建設を始めていたものの 火事で焼失し 18世紀に建てられた 地味なファサードが迎えてくれます。 外側は地味でも 礼拝堂内部は豪華なフレスコ画 「アダ…

アルノ河三景(フィレンツェ)

静かに流れるアルノ河 街並みの表情を 微妙に変化させて 映し出してくれます それぞれの個性ある橋とともに フィレンツェを美しく描いてくれています

サント・スピリト教会内部(フィレンツェ左岸)

冬にしてはやたら眩しい イタリアの鋭い斜光 硝子窓を通し 聖堂の中空を走りぬけ キリストの絵画を照らしだす まさに奇跡の光

サント・スピリト教会のファサード(フィレンツェ左岸)

ローマ門から ローマ通りを戻り サン・フェリーチェ教会の所で左に曲がる しばらく行くと 広場の向こうに のっぺりしたファサードの教会 その名も サント・スピリト教会 すべすべした肌に そそがれる太陽光 UV指数も気にせずに 日光浴を楽しんでます

ローマ門脇の芸術院の緑地(フィレンツェ)

元日ということで 近くのボーボリ庭園も やっぱり休みで入れない その代わりというわけではないけれど ローマ門のそばの 芝生の広場に入ります 観光名所でもなんでもない 普通ののんびりした緑地 地元の親子が遊んでいます 何となく由緒のありそうな建物 一…

フィレンツェのローマ門

初めてパリに行った時 泊まったホテルのあるあたり 地名は「ポルト・ドゥ・ヴェルサイユ」 その時ポルトの意味もわからず なんでパリにヴェルサイユがあるのだろうと 疑問に思ったものだった 調べてみると ポルトは城門という意味で その門からヴェルサイユ…

ローマへの遥かな道(フィレンツェ左岸地域)

ヴェッキオ橋を渡り終わり いよいよ達するアルノの左岸 グイッチャルディーニ通りを歩いていきます この辺りには マキアヴェッリの家の跡があるらしいので プレートを注意してみていたけれど この日は残念ながら 見つけることはできなかった 少し歩くと 豪華…

フィレンツェの「印象 日の出」

ヴェッキオ橋の橋の上 下流の流れを愛でた後 幅の狭い橋を横切り 今度は上流眺めます ゆったり流れるアルノの上で ゆったりボートを漕いでます 少し光は陰ってるけど それが逆に効果となり あたかもモネの有名な 「印象 日の出」の絵画のよう 遠くに見えるは…

ヴェッキオ橋から(サンタ・トリニタ橋)

ヴェッキオ橋の真上から アルノの下流を眺めます 青い空に蒼い河 おなじ「あお」という色でも やっぱり微妙に違います 「あお」のあいだに架かる橋 名前はサンタ・トリニタ橋 生れは17世紀初頭 しかしながら バカバカしい 第2次世界大戦で 破壊されてしち…

アルノ河のほとりにて(ヴェッキオ橋)

ウッフィツィ美術館前の フェレンツェの偉人たちに見つめられながら アルノ河に向かいます パリにセーヌがあるように フィレンツェにはアルノが欠かせません 美術館から真っ直ぐ行くと アルノ河に転げ落ちるばかりなので 低い壁の前で立ち止まり 河の景色を…

ダンテの彫像(ウッフィツィ美術館前)

失職・投獄の憂き目から マキアヴェッリが「君主論」を著したように フィレンツェ追放という苦境から ダンテは「神曲」を完成した 地獄・煉獄・天国と分けて 様々な実在の人たちが 様々な思いをぶちまける 異界の話とはいえ 結局は人間社会の どろどろとした…

レオナルド・ダ・ヴィンチの彫像(ウッフィツィ美術館前)

ウッフィツィ美術館の前に並ぶ彫像の中で 一般的な一番人気は なんといっても レオナルド・ダ・ヴィンチ ミステリアスな人生と ミステリアスな作品と ミステリアスな映画のおかげで その名は広く知れわたる ここフィレンツェでは ヴェロッキオ工房において …

ロレンツォ・イル・マニフィーコの彫像(ウッフィツィ美術館)

シニョーリア広場から アルノ河の方へ向かうと ウッフィツィ美術館の間の 道のような 広場のような場所を通る ここに彫られている フィレンツェゆかりの人たち まず気になった ロレンツォ・イル・マニフィーコ 緻密な策略家でもあり 愉快な享楽家でもあった …

サヴォナローラの悲劇(シニョーリア広場)

ロレンツオ・イル・マニフィーコ亡き後 華やかなフィレンツェの時代は終わり 都市国家の防衛の危機の中 漠然とした不安がフィレンツェを覆う そんな中現れた 修道士サヴォナローラ 人々の不安感を救うため またフランス軍の侵略を防ぐため そして当時の教皇…

ヴェッキオ宮前の彫像群(フィレンツェ)

ヴェッキオ宮正面にある ダヴィデ像 本来ここにあったのに その実物はアカデミア美術館にある 昔はフィレンツェ防衛の象徴 今はそのレプリカが矢面に立ち 酸性雨やテロの脅威と闘っている そのとなりが ヘラクレスとカークス 逞しいスタイルで 見事に押さえ…

ヴェッキオ宮を見上げて(フィレンツェ)

フィレンツェがコムーネと呼ばれる 自治国家都市と認められたのが 1183年 それから100年以上たった 1299年に このヴェッキオ宮の 建設が始められた 簡素な外観は まさに冷徹な 自治国家都市 フィレンツェの政庁 公務を行うだけでなく 塔の中には …

シニョーリア広場の怖い噴水(フィレンツェ)

ヴェッキオ宮の日陰の中で こちらを睨むネプチューン 彼の言いたいイタリア語を アントニオ猪木が訳してみれば 「なんだこの野郎!」となるだろうし 河内のおっさんが訳してみれば 「なんやねん、ワレ」となりそうな 恐ろしげな面構え そんな噴水とは対照的…

「ランツィのロッジア」の名優たち(シニョーリア広場)

ドゥオーモから 歩行者天国の カルツァイウォーリ通りを真っ直ぐ行き もう一つの目玉 シニョーリア広場に達する まず見るは大きなアーケードの ランツィのロッジア 様々な彫像は あたかも名優たちが 舞台稽古に熱中している姿 おのおのの 芝居の動きのレッス…

逆光のクーポラ(サンタマリアデルフィオーレ)

ドゥオーモをぐるりと回り 反対側に出る 見上げると 逆光になった 巨大なクーポラの姿 フィレンツェの街の 繁栄や祝祭だけでなく この街の陰謀や策略など 影の部分も見てきたようなその姿 何もかもお見通しだけど そしらぬようにドンと居座るクーポラの いけ…

ジョットの鐘楼の後姿(フィレンツェ)

しゃなりとした 鐘楼の後姿 青い空のもと すっくと伸びるその姿 後ろから見てみると 孤高を感じる姿を 虚空に漂わせている 1334年に ジョットにより建設が始められた鐘楼 もともとジョットは イエスキリストや 聖フランチェスコの様々な姿を その天才的…

花の聖母寺のクーポラ

下から思いっきり見上げる サンタ・マリア・デル・フィオーレのクーポラ 花の聖母寺の名のままに 巨大な赤い花のつぼみを連想させる 形はつぼみのままに見えても すでに満開の花を開かせているよう またこのクーポラは フィレンツェの赤い心臓 街の中心をな…

金色のフィレンツェ(洗礼堂の天国の門)

洗礼堂の東の扉 集まっている旅人たち そこには眩しく輝く 金色のレリーフ 黄金色が豪華だけれど よくみれば それは旧約聖書で述べられた 精選された場面 ギベルティにより こつこつ刻まれた 壮大な物語の 凝縮された姿 ミケランジェロは この門を賞賛し 「…

いにしえからの洗礼堂(フィレンツェ)

ドゥオーモに対する洗礼堂 いにしえのフィレンツェの それまた古い建物のひとつ 現地で買ったガイドブックには 「おそらく5世紀にさかのぼる ローマ時代の建築であるという 説が現在ではほとんど確定的」、とあり 日本で買ったガイドブックには 「長い間ロ…

ドゥオーモとジョットの鐘楼のツーショット(フィレンツェ)

更ににじり寄る ドゥオーモのファサード ジョットの鐘楼が すぐそばに寄り添う 派手な衣装を身にまとった 太った貴婦人と すらりとした貴婦人が 旅人たちを見下ろしながら なにやらひそひそ話をしているよう

朝陽の中のサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂

薄暗いチェレッターニ通りを抜けて いよいよ出ましたその威容 ドゥオーモと洗礼堂 そしてジョットの鐘楼だ 圧倒的な迫力でもって 三役揃い踏みで 眼前に迫ってくる 祝福するかのような 眩しい朝の光