2020-01-01から1年間の記事一覧

アミアン大聖堂のバラ窓とアーチ型天井

みたびアミアンの大聖堂に戻ります。中に入ると、やはり薄暗い内部にバラ窓が輝いていました。その光が四分割リブ・ヴォールトの天井をほのかに、そして妖しく照らしています。バラ窓の存在を可能せしめた、アーチの力学。壁に頼らずに、屋根の重力を上手く…

サン・ピエール公園のアヒル?カモ?の親子(アミアン、フランス)

アミアンのサン・ピエール公園内を歩いていると、画像のようなのんきな姿に出会いました。水鳥の親子が、仲良く泳いでいます。母鳥だけが白く、子は一羽を除いて茶系統色です。日本語では、白いのがアヒルで、茶色がマガモとなるのでしょうか。でも、家禽化…

サン・ピエール公園から見た大聖堂②(アミアン、フランス)

アミアンのサン・ピエール公園内を、大聖堂の威容を愛でながらホロホロ歩いていきます。 緑の公園で皆さんのんびりくつろいでいます。 この公園内にはちょっとした湖というか池もありました。 この時はそれまでの大雨で少し増水していたようです。 防風林の…

サン・ピエール公園から見た大聖堂(アミアン、フランス)

大聖堂とは相反する概念の フランスの激動時における わずかな期間の革命暦 その「草月」真っ盛りの 緑のじゅうたんの上に アミアンの大聖堂が浮かんでいます

ジャン・コクトー作 堀口大學訳 「耳」Cannes V

このところ、太田和彦さんの居酒屋探訪の番組を、特に居酒屋好きでもないのですが、よく観ています。太田さんの独特の語り口に、はまってしまったのかもしれません。先日、貝料理専門の居酒屋に行った時、テーブルの上の貝殻に耳を当てて、こうおっしゃって…

大聖堂近くの妙な店(アミアン、フランス)

ソンム川沿いを東に歩いていきます。この角度からだと大聖堂の尖塔がひときわ目立ちます。写真を撮った時は気付かなかったのですが、後でじっくり見ていると、川沿いに妙な店を発見しました。黄色い看板をよく見ると、「S○X SHOP」と書かれているではありま…

アミアンのソンム川沿いから見た大聖堂

アミアンのノートルダム大聖堂を一旦出て、北側のサン・ピエール公園方面に向かいます。その途中、ソンム川沿いから撮った大聖堂です。並木が整い、大聖堂の威容を支えているようにも感じます。川沿いにはレストランが多く並んでおり、画像のようなオープン…

アミアンのノートルダム大聖堂のステンドグラス

アミアンのノートルダム大聖堂の内部に入ります。中が暗い分、ステンドグラスが鮮やかです。中央のステンドグラスはどうやら新約聖書の物語のようです。キリスト教についての知識も乏しく、画像も粗いため、はっきりとはわかりませんが、向かって左の下から…

アミアンの大聖堂正面と観光案内所

再びアミアンのノートルダム大聖堂の前に戻ります。 前回の薄ぼんやりした画像と違って、こちらはファサードがよく見えます。 バラ窓の下あたりに並ぶ人物像は「諸王のギャラリー」と呼ばれています。 皆さん、王冠をかぶり杖を持っています。 これは後期ゴ…

歴史探究のヨーロッパ(第3章~)

第3章 サン・モール会の誕生と発展 サン・モール会 パリのサン・ジェルマン・デ・プレを拠点として1631年に発足した修道院会 第4章 ジャン・マビヨンとその時代 1632年に生まれたジャン・マビヨン 31歳の時サン・ジェルマン・デ・プレ修道院での…

歴史探究のヨーロッパ(~第2章)

歴史探究のヨーロッパ 修道制を駆逐する啓蒙主義 佐藤彰一 著 中公新書 2567 2019年11月25日 発行 はじめに 14世紀後半から15世紀初頭にかけての、イタリアとアルプス以北の写本作製活動と豊富な蔵書で知られる代表的な修道院が、当時陥っていた知的…

豪華なアミアンのピカルディ美術館

ピカルディ美術館内部 アミアンのノートルダム大聖堂から街中を抜けてピカルディ美術館に達します。 画像はピカルディ美術館の内部を撮ったものです。 手前の彫像の後ろ姿が妙に綺麗です(笑) 画像でわかるとおり、豪華な内装に目を奪われます。ピカルディと…

アミアンの大聖堂のファサードとそばの街並み

アミアンの大聖堂のファサード まだアミアンの大聖堂内には入れなかったので、いったん離れます。 街中から大聖堂のファサードを撮っていました。 アミアンの大聖堂のファサードは、他のフランスで見たそれに比べ実に白かったのが印象的でした。 大改修直後…

アミアンの大聖堂正面の左右の扉口(フランス)

アミアンの大聖堂正面の右扉口 アミアンの大聖堂の西正面には、前回の中央扉口の左右両側にも扉口があります。 それぞれ同じような構図でも、登場人物は異なります。 まず右側の扉口から。 こちらは中央が聖母子像となっています。 そして左右に並ぶ像は、旧…

アミアンの大聖堂の中央扉口「救世主の扉口」

アミアンの大聖堂の「救世主の扉口」 アミアンの大聖堂の正面に回ってきました。 まず入り口の彫像に圧倒されます。 これらの彫像は「石の百科全書」と呼ばれているそうです。それぞれに意味をもっているそうです。 正面には三つの扉口があります。 まず今回…

ローマ法王 竹下節子 著

ローマ法王 竹下節子 著 角川ソフィア文庫 令和元年10月25日 初版発行 普段からこの著者の方のブログを愛読していますが、著書を読ませていただくのはこれが初めてです。 ローマ法王についての一般知識、歴史、そして最近の法王についてわかりやすく書か…

アミアンの大聖堂の羞じらう後ろ姿

アミアンの大聖堂の後ろ姿 アミアンの駅から、大聖堂方面に向かいます。そしてまず、画像のような、大聖堂の後ろ姿に出逢いました。この角度だと何本もの補強用の梁が目立ちます。もともと大聖堂は神々しさを出すため、内部の高さを追求しています。更にアミ…

マクロン大統領を生んだ街 アミアンへ(フランス)

ペレの塔(Tour Perret ) 古の写真でめぐるフランスシリーズ、今回からはアミアンとなります。 アミアンにちなむ(少なくとも日本では)有名人と言えば「海底二万里」「十五少年漂流記」などの作品で知られる作家のジュール・ヴェルヌでしたが、現在ではなんと…

フランスと世界

フランスと世界 渡邊啓貴 上原良子 編著 2019年11月15日 初版第1刷発行 法律文化社 発行 この本は、フランス外交やフランスと世界をめぐる事情に関心を持つ大学生を対象にして編纂された教科書、とのことです。 総論 フランス外交の歴史 1 第三共…

世界地図が語る12の歴史物語(第9章~第12章)

カッシニ図からフランス全土 第9章 国民 カッシニ一族、フランスの地図 1793年 カッシニ図は、三角測量と測地学に基づいて国全体を測量して地図に描く最初の試みだった。 その後200年にわたり、あらゆる近代国家の地図製作のひな形を提供するものだ…

世界地図が語る12の歴史物語(第5章~第8章)

1569年にメルカトルが作成した地図 第5章 発見 マルティン・ヴァルトゼーミュラーの世界全図 1507年 アメリカのという名称が初めて使用されたこの世界全図 アメリカの出生証明書 16世紀になって一般的になった浮き彫り木版印刷技法で行われる。 スト…