古典主義建築、19世紀建築、モダニズムの建築(西洋建築入門 より)

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古典主義建築
17世紀から20世紀初頭に流行
エリアはヨーロッパ全域
キーワード=シンメトリー、ダブル・キューブ、三層構成
・シンメトリー
中央部分をはっきり区別し、左右両端を翼廊として変化をつけ、かつ抑制をきかせるという構成が生まれた。
・ダブル・キューブ
立方体を二つ並べた形態は、完全性を備え、同時に居心地の良い空間として、宮殿の晩餐の間や舞踏室に用いられた。
・三層構成
1階部分を閉鎖的な石積み表現とし、その上に天井の高い重要な部屋が設けられる主要階を重ね、一番上に屋根裏というべき屋階を置いて全体をまとめる構成
 
建築例
ヴェルサイユ宮殿(フランス) 上部画像(自分が撮ったこの画像では1階は隠れてしまっているようです)
冬宮(エルミタージュ)(ロシア)
 
19世紀建築
19世紀に流行
ヨーロッパ全域がエリア
キーワード=鉄骨、リヴァイヴァル、ポリクロミ
・鉄骨
産業革命で工業生産されるようになった
・リヴァイヴァル
既存の建築様式の再検証
・ポリクロミ
多彩色の建築
 
建築例
ウェストミンスター宮殿(国会議事堂)(イギリス)
 
20世紀に流行
ヨーロッパ全域、アメリカ合衆国がエリア
キーワード=無装飾、近代建築の5原則、インターナショナル・スタイル
・無装飾
機能主義と機械の美学を標榜したため、装飾を否定し、機能だけがデザインの決定要素とされた
・近代建築の5原則
ル・コルビュジェによる5つの要素
ピロティ、屋上空間、自由な平面、連続窓、自由なファサード
・インターナショナル・スタイル
1932年にニューヨーク近代美術館で開かれた同名の展覧会に由来するモダニズム建築の名称
 
建築例
シュレーダー邸(オランダ)
トゥーゲンハット邸(チェコ