
引き続き、ラファエッロの「キリストの変容」です。
やはりこの絵も暗い中で、一部にしか光があたってませんでした。
まずこの絵の遍歴について述べます。
彼は南フランスのナルボンヌの大司教として、そこの大聖堂にこの絵を飾ろうとしました。
1520年4月6日にラファエッロは亡くなりますが、その時にはほとんど完成していたといわれています。
アトリエで彼の臨終の床の枕元に飾られた後、、ヴァティカンで6日間公開され賛嘆されました。
結局弟子によって仕上げられた後、この作品はナルボンヌには送られることはありませんでした。
1523年にはローマのサン・ピエトロ・イン・モントリオ聖堂におかれます。
1797年にはパリに送られますが、1815年に現在の場所に置かれるようになりました。