「キリストの変容」の遍歴(絵画館、ヴァティカン美術館)

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引き続き、ラファエッロの「キリストの変容」です。
やはりこの絵も暗い中で、一部にしか光があたってませんでした。
 
まずこの絵の遍歴について述べます。
1517年に、レオ10世の従兄弟で、のちの教皇クレメンス7世となるジュリオ・デ・メディチにより制作を依頼されました。
彼は南フランスのナルボンヌの大司教として、そこの大聖堂にこの絵を飾ろうとしました。
1520年4月6日にラファエッロは亡くなりますが、その時にはほとんど完成していたといわれています。
アトリエで彼の臨終の床の枕元に飾られた後、、ヴァティカンで6日間公開され賛嘆されました。
結局弟子によって仕上げられた後、この作品はナルボンヌには送られることはありませんでした。
1523年にはローマのサン・ピエトロ・イン・モントリオ聖堂におかれます。
1797年にはパリに送られますが、1815年に現在の場所に置かれるようになりました。