ジャンヌダルクのシノンの夢(カオールの酒壺より)

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引き続き「カオールの酒壺」より、「シノンの夢」と題されたエッセイより。
ここシノンでも、やはりジャンヌダルクが話題の中心で、1429年3月6日か9日に、城内の大広間でシャルル7世に会っているとのこと。
そのときジャンヌはたじろかず、延臣たちの間にまぎれていたシャルルをすぐ見つけている。
ここから、「シャルルとジャンヌがたね違いの兄弟、あるいは本当の兄弟だった、という説も、今日まで消え去る事はない。」と書いておられる。
そしてジャンヌに関することはすべて「たぶん」だが、と断わった上で、彼女の正体に思いを馳せている。

自分の経験からすると、このシノン城は川向こうから見上げても、また城の上から街並みやヴェエンヌ河、そしてぶどう畑を見下ろしても、本当に美しい。
駅から歩くと、途中のジャンヌダルク広場に、写真のように馬に乗って疾走するジャンヌダルクの姿がある。
その向こうには、廃墟のようなシノン城。
川縁だけでなく、この角度からのシノン城の眺めも印象に残るものだった。