中世と緑への入り口-プロヴァン(カオールの酒壺より)

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引き続き「カオールの酒壺」より、プロヴァンについて。
プロヴァンは、12・13世紀には、国際的な大市が開かれ、喧騒と活気に満ち溢れていた。
しかし今では、中世都市がそのまま凍りつき、化石になったようにぎ然と立ち尽くしている。
各地から来た大勢の商人や取締りの役人、そして賑やかな街に必ずいる大道香具師、芸人、乞食、売春婦などはどこに行ってしまったのだろうか・・・、と著者の感慨は続く。
今は彼らのかわりに、世界遺産にも登録された観光地となり、観光客で賑わっているようだ。

写真は、12世紀に建てられた、「セザールの塔」です。
上部の角屋根は、16世紀につけられたもので、本丸の上にとんがり帽子の如くちょこんと乗っています。