ジロ・デ・イタリア シチリアでのステージ

今、テレビでイタリアの自転車レース「ジロ・デ・イタリア」を見ている。
今日は第二ステージで、シチリア島の中を走っている。
コースは、南イタリアの田舎が多いが、時折過ぎる小さな街、そして時々パルテノン神殿のようなギリシャ遺跡を映し出してくれるので嬉しくなる。
シチリアも、古くて複雑な歴史があるため、様々な種類の遺跡が多いようだ。
ちょっと治安は悪そうだけど、古代遺跡を見せられると、行きたくなってきてウズウズする。

今日は二日目という事で、各チームの紹介をしてした。
そのチームは、基本的には企業が母体のところが多そうだが、それぞれどこかの国に属しており、そして選手も様々な国から集まっている。
F1などと同じように、チームを中心として、国・企業・個人それぞれの単位での戦いが繰り広げられているようだ。

今日のレース、最初中継がはじまった所では、二人が先行していた。
かなり後続のグループを引き離していたが、途中でやる気がなさそうになっていた。
そして早い段階で、後続グループに吸収されてしまった。
二人で協力して、風の抵抗を防ぐため、交互に前に立つようにすればもう少し長い時間先行できていたのだが・・・。
しかし解説により、やる気がなくなった理由が判明した。

コースの途中に、ポイントを稼げる場所がある。
そこをトップで通過すれば、ポイントが稼げて、ポイントに関係する賞に近づける。
今回、ちょうど2箇所あったのだが、その2箇所とも先行の二人の内の一人が取ってしまったのだ。
本来なら、走りながら交渉し、二人で一つずつ分け合うようにするらしい。
いわゆるプロとしての「暗黙の了解」を破ってしまったようだった。
なかなか奥の深いスポーツだなあとつくづく思う。