中世の旅 騎士と城

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中世への旅 騎士と城
ハインリヒ・プレティヒャ著
平尾浩三 訳
白水社
2002年10月10日 発行

この本では、中世の騎士に関する、一般的な生活について紹介している。
騎士道、城砦、食べ物や飲み物、ファッション、文学、決闘そして戦争、さらに十字軍遠征や三大騎士団まで網羅している。
訳者の後書きによると、著者はドイツ(当時は西ドイツ)の高校の校長で、ドイツの高校生が中世を理解するために書いたものだとのこと。
道理で、ざっとわかりやすく取り扱ってくれているわけだ。
映画などではヒロイックな部分だけ扱っているが、現実は当然の如くいろいろ大変だったようだ。
最後の騎士団については、テンプル騎士団も扱っており、彼らの繁栄と、滅亡についても簡単に触れていた。
騎士団というには度を過ぎた財を成してしまったということであっても、陰謀によりそれを奪われ、さらに滅ぼされた事は哀れな事である。