マルセイユの遺跡公園(南フランス古代文明紀行)

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自分がマルセイユに行ったときは、他の用事があったため、早朝に旧港の側を通り、ノートルダム・ド・ラ・ガルド寺院に行ったくらいだった。
モンテ・クリスト伯ゆかりのイフ島も、そこから眺めただけだった。
「南フランス古代文明紀行」のなかで、著者の方は、「モンテ・クリスト伯」について、
「この本は何度読んでも、天人共に許す事の出来ない検事代理ヴィルフォールに対し激しい憤りを感じる。私の生まれつきの正義感を燃え立たせるからであろう。」と熱く述べておられる。
これだけ熱心に読んでくれるのは、文豪アレクサンドル・デュマにとっても、作者冥利に尽きるに違いない。

マルセイユの古代遺跡は全く見に行く時間が無かった。
ちょうど滞在したホテルの部屋の窓より、写真のようなギリシャ遺跡を見る事ができただけだった。
ここは公園になって市民に親しまれている場所であるとのこと。
右の方に、水槽らしき跡が見える。
著者の方は、歴史博物館員がそこをプールだったという説に疑問を呈しておられた。
古代ギリシャ人が航海や漁から帰ってきた後、体を洗ったり洗濯したり、あるいは煮炊きをしたのではないかと主張している。