ブルゴーニュの定番

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美術館を出た後、同じブルゴーニュ公宮殿で、お隣にある、市庁舎に入る。
ここから、フィリップ・ル・ボンの搭という、宮殿にある搭の上に登れるのだ。しかし、時間制になっており、決まった時間に、ガイドつきでしか登れない。このときは時間が合わず、残念ながら諦めた。
ちなみに、14世紀から15世紀、このブルゴーニュは一つの国だった。
「国」といっても、その当時と、現代の概念とはやや違うだろうが、世界史の中で、ちゃんとその存在が確立されている。
それこそ、ジャンヌダルクなどの時代に、フランスを相手に、イングランドと連合を組んでたような経緯もある。
また、領地も、現在のブルゴーニュあたりだけでなく、フランドルの方も、政略結婚などの結果獲得していた。そうしたこともあり、この国は、豊かな富と文化を保持していたらしい。ディジョンの旅の最後に、その影響化の作品に触れることになる。

そういった由緒ある宮殿を離れ、昼飯を食べれるところを探す。歴史の重みも、食欲にはかなわない。
雨の中をうろちょろした結果、la petite flamandeという店に入る。
(小さな)フランドル(女性)、という意味である。なんのことはない、上記のフランドルの影響そのままである。
板張りの、粗末なところだったが、自分なんぞには、そういうところの方が気安くてありがたい。
窓際の席に陣取る。
まじめでおとなしそうな娘さんが給仕してくれた。
ここでは、アントレでエスカルゴ、そしてメインでコック・オ・ヴァン(鶏肉のワイン煮)、そしてブルゴーニュワインと定番中の定番をいただく。
ちゃんとデザートまでいただいた後、満腹・満足して店を出る。
雨は止んでいた。しばらく歩いた後、傘を忘れたことに気がついた。
慌てて店に戻る。店の親父さんが、にこーとして、傘を手渡してくれた。