Save the prayer(ファティマ)

バスはバターリャを離れ、最後の目的地ファティマに向かう。
途中、結構大きい土産物屋さんに立ち寄ったあと、ファティマに到着する。
ここは、1917年、3人の子供たちの前に、聖母マリアが現れたと言う事で聖地となった。
もともとは荒地だったらしいが、現在では広大な広場と巨大なバジリカが建っている。
夕陽を受けて輝いている建物の正面には、子供のうち2人の大きな写真が飾っていた。

広場に入って左手に、出現の礼拝堂という小さな建物がある。
ここで聖母マリアを祭っている。
広場には、バジリカに向かって、二本のまっすぐな通路があった。途中メッセージが書かれた壁を抜けて進めるようになっている。
これは祈りの人たちがひざまずいて進んでいくための通路になっており、実際、熱心にひざまずきながら進んでいた。どのようなことを祈っているのだろうか。

バジリカの中に入り、広場を歩いてぐるりと巡った後、バスの発車時間まで、そばの粗末な土産物店兼カフェで休む。
昼をまともに食べていないので、カステラのようなお菓子とコーヒーを買い、席まで持っていこうとしたら、お菓子がコロンと落ちてしまった。
こりゃしまったと思ったがしょうがない。
すきっ腹に濃いコーヒーがしみる。
日も落ちかけてきた。みんなバスに乗り込み、リスボンまで戻る。