シントラ慕情

ムーアの城跡から、どんどん山道を降りていき、シントラの街に向かう。
分かれ道があることはあったが、ちゃんと標示があり、道に迷う事はなかった。
シントラの街に着く。ここの王宮を見学する。
この建物は、とんがりコーンのような、二本の煙突がシンボルである。この煙突の下は台所になっている。
午後4時半過ぎに王宮に入る。入場時間が5時半までなので、足早に見学する。
ここでは「紋章の間」が印象に残った。白地に青の装飾タイルで彩られている。

見学し終わった後、山上のムーアの城跡を見上げる。
柔らかい夕陽に照らされて、しっかり山上にへばりついていた。

街中から駅に向かう。さすがに道には迷わなかったが、近そうな割にくねくね曲がっており、わかりにくい道だった。
切符を買う小銭があるか心配になる。駅員がいるかどうかよくわからなかったので、販売機だけだと小銭がいる。ただ、たとえ小銭があったとしても、ユーロが通用しない可能性もあった。ユーロ移行期は余計な事で神経を使わざるをえなかった。

無事切符を買い、リスボン行きの電車に乗る。かなり暗くなった中、電車は東に走っていく。
窓から外を見る。アパートのライト、グランドの照明などがまばゆく光る。なんとなく人恋しくなる。
グランドでは未来のフィーゴ達が一生懸命ボールを追っかけているのだろう。
夕闇の中、電車はロシオ駅に到着する。