2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

サン・ドメニコ教会のステンドグラス(シエナ)

シエナの街の外観を 思いっきり見せつけられてから 入るサン・ドメニコ教会の内部は がらんとしたシンプルな空間 外の天気のわりには 正面には色鮮やかなステンドグラスが しっかり輝いてくれています

眺めのいい教会②(サン・ドメニコ教会より・シエナ)

フレームを少し左にずらし マンジャの塔を右端にして そして左端には 松の木を一本追加して 整然としたつもりでも シエナの古色蒼然たる姿は いささかも揺るぎない

眺めのいい教会(サン・ドメニコ教会より・シエナ)

家の上に 家が積み重なり 石畳の路地も 泉も井戸も そして人々も隠してしまい 古びた要塞都市と化す シエナの丘 ただマンジャの塔だけが 潜望鏡のように あたりをしっかり見据えている

サン・ドメニコ教会前にて(シエナ)

サン・ドメニコ教会に ついた頃にはやれやれと シエナの坂道行ったり来たりで すっかり疲れた両の足 教会に入る前に ベンチに座ろうと ふと見ると 合間に古い家並みが 不思議な景色に誘われて さらに引きずる両の足 目の前に徐々に広がってくる シエナのとん…

サン・ドメニコ教会への短い石畳(シエナ)

聖女カテリーナの生家から 写真のサン・ドメニコ教会へは カンパッチオ小路という 魅力的な狭いトンネル道を抜けるのが 近道らしい そんなことはつゆ知らず シエナにとっては普通だが 普通の感覚では普通でない シエナの普通の石畳を通って サン・ドメニコ教…

イタリア 12小都市物語

イタリア 12小都市物語 小川 煕 著 里文出版 2007年1月30日 発行 イタリアと言えば、ローマ、フィレンツェ、ミラノ、ヴェネチア、ナポリなどが代表的な都市なのだが、この本ではそれ以外の都市についての美の遺産について述べている。 ペルージャ、…

聖カテリーナ通りにたなびく旗(シエナ)

聖カテリーナの生家を出て 再び登る通りの名は そのまま聖カテリーナ通り 相変らず 石畳の道の上には狭い空 そこにたなびく旗一つ 緑地に赤い線がある よくよく確認してみれば それはコントラーダと呼ばれる 地区の象徴する旗らしい シエナの小さな街を割る …

聖女カテリーナの家にて(シエナ)

坂を降りて 聖カテリーナの家にたどりつく 彼女はイタリアの守護聖人 1347年にこの地で生れた彼女 1367年には キリストが現れて 彼女に婚約指輪を与えたり 1375年には 聖痕を受けたという伝説がある また1376年には 遥かアヴィニョンまで赴…

坂を登るイタリアの学生(シエナ)

シエナは立体的な街 坂道を昇り降りし 路地の合間合間にある 階段を昇り降りする 坂道を降りようとすると 学生の一群とすれ違う さすがにイタリアには修学旅行は無いだろうけど ちょっとした社会見学の帰りなのだろうか この下には聖女カテリーナの家 シエナ…

キージ・サラチーニ宮の井戸(シエナ)

緩やかにカーブを描く チッタ通りの途中 音楽関係の看板がある なにやら名所らしき場所に入ると 中庭のような所に 井戸が一つ そこで記念写真を撮る 白人の家族連れの観光客たち それにつられるかのように 彼らがそばを離れた瞬間 自分も写真を撮っておく こ…

カンポ広場の周縁(シエナ)

カンポ広場の周りを占める 「シエナの土色」をした ずっと昔からあったような 建物の間を抜けて ふと振り返ってみれば 狭い路地と空の間に 細くて高いマンジャの塔

ダ・ヴィンチとマキアヴェッリ

ダ・ヴィンチとマキアヴェッリ 幻のフィレンツェ海港化計画 ロジャー・D・マスターズ 著 常田景子 訳 2000年8月25日 第1刷発行 朝日選書 人生は河の流れのようだ、とよく言われるが、この本はレオナルド・ダヴィンチとニコロ・マキアヴェッリという…

ポデスタの中庭から(プッブリコ宮・シエナ)

プッブリコ宮の中にある 小さなチケット売り場 ここでマンジャの塔と 市立美術館の チケットを買える しかしこの日は 雨模様の天気のため 理由はよくわからないけれど 塔には登れないとのこと 美術館には入る気は無かったので チケットを買うのはあきらめる …

シエナのシンボル 狼の像

市庁舎である プッブリコ宮 その中にあった 街のシンボルらしき 狼と双子の姿 ローマのシンボルが なぜシエナにもあるのだろうと 頭の上にはてなマークが ひとつ、またひとつ もう一度開く中公新書 どうやらローマ建国神話で 狼に育てれたというロムルスとレ…

歓喜に満ちるガイアの泉(シエナ)

カンポ広場の もう一つの名物と言えば 白く輝く ガイアの泉 プッブリコ宮に面して 大理石の彫刻が 貴重な水を守る 1348年に除幕式が行われたが シエナの泉としては それでも後の方に できたものだった というのも この広場まで 水を引いてくる技術が な…

チェーザレ・ボルジア あるいは優雅なる冷酷

チェーザレ・ボルジア あるいは優雅なる冷酷 塩野七生 著 新潮文庫 平成19年3月20日 50刷 この物語の出だしは、1492年夏のカンポ広場から始まる。 まだ16歳のチェーザレ・ボルジアが、パーリオ(競馬)の練習をしているところからだった。 そこ…

欧州屈指のカンポ広場(シエナ)

ヨーロッパのどんな街にも 広場は必ずあるけれど ここシエナのカンポ広場は 形といい、傾斜といい、周りの建物といい 独特の個性を持った広場と言える 扇型をして、プッブリコ宮に向かい緩やかに傾斜し 周りの建物の色合いとも見事に調和している まさに理想…

マンジャの塔の鐘つき男(プッブリコ宮・シエナ)

河の流れのそのままに ゆらゆら揺れて流れていく 一葉の木の葉のように シエナの中世の路地をさまよっていくと やっと湖にたどり着いたように 扇形の美しいカンポ広場にたどり着く そこにそびえるは 古代シエナ共和国の本拠地であり 今でも市庁舎として使わ…

シエナの隠れた泉

シエナは丘の上の街 それ故井戸も掘りにくく 川から水も引きにくい よって泉は宝物 昔々の話なら 街の生死もかかっていた 今では水道あるけれど あちこちにある泉らしき跡 ここでは階段降りた下に ひっそり水をたたえてました 古のシエナ人を支えてきたとい…

石畳の上に広がる狭い空・その2(シエナ)

しっとりと雨に濡れて 黒く輝く石畳 両側に迫る古の家並み やっぱり空は狭くなる 全体の地味で静かな色合いが シエナの街をひきたてる 窓から垂れる赤い布 ぽつんと紅のアクセント