2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

石畳の上に広がる狭い空(シエナ)

シエナでは 名所名所に行こうとしても あっという間に 狭い路地に迷い込む 石畳の狭い道と 高くそびえる 苔むした建物の向こうに ほんの少しの空が見える 古の建物を支えるアーチが ますます空を狭くして ランドマークも見えてこない 今どこにいるのかと思っ…

シエナの謎の巨大な壁

ドゥオーモと連なる隣にあった 廃墟のような巨大な壁 なんだろうと見つめていると 一生懸命写真を撮っている観光客 それなら自分も撮っておこうと わけもわからず記録に残す あとで色々調べてみると この残骸は 新しくドゥオーモを造ろうとした名残で どうや…

ただしっかりと鐘楼(シエナ)

ドゥオーモの外に出て 側面の場所に周る 鐘楼のあたりは 残念ながら工事中 仕方なく工夫しながら なるべく鐘楼だけが カメラの構図に入るようにする 13世紀末に造られた 白と黒の縞模様の ほっそりとした姿 なぜだか判らないけれど よく見てみると 窓にあ…

薄明の世界から極彩色の部屋へ(ドゥオーモのピッコローミニ家の図書館・シエナ)

薄明の大聖堂本体を抜けて 左側廊の小さな部屋に入る そこは対照的に 極彩色の図書室 天井から四方の壁から 色とりどりの美しさが 入った旅人を圧倒する 真ん中には 三美神の立ち姿があり 彼女たちも作品を眺めているかのよう 白い肌にはフレスコ画の鮮やか…

ヘロドトス「歴史」(中)より

歴史(中) ヘロドトス 著 松平千秋 訳 ワイド版 岩波文庫 2008年3月14日 第1刷発行 この歴史(中)では、ペルシャ戦争の最初の部分をおもに描いている。 最近映画で、ペルシャ対スパルタの戦いを描いたものがあったが、ちょうどその直前の部分くら…

薄暗いドゥオモの内部(シエナ)

ファサードを充分愛でた後 ドゥオモの内部に入る この日はバラ窓から射してくる 太陽の光もほとんど無く 照明も最小限だったようで 内部はしっかり薄暗かったけれども それがかえって大聖堂の 静かで荘厳な雰囲気を高めてくれる ここは床面装飾で有名らしい…

シエナのドゥオーモのファサード

シエナの大聖堂、ドゥオーモの正面に立ち向かう 正確な建造年月日はいろいろな説があるらしいけど 地元で買ったガイドブックでは 1136年に遡ると書いてあった それから増改築を繰り返し それは200年にもわたったという ファサードはロマネスク・ゴシ…

大聖堂までの曲がりくねった石畳(シエナ)

旅人にはフィレンツェからシエナへの ただの長距離バスだけど ここに住んでる人たちには 大事な生活の足 途中の街で 何気なく、いつものように乗り、降りていく 小さなスーツケースを持って 家のほうに向かっていく人もいた 実家に帰っているのだろうか それ…

トスカーナの車窓から(シエナへのしっかりした道)

バスの行列の前には 小さな画面の電光掲示板 シエナ行きのバスは 平日ということもあり 本数は意外と多い ターミナルに入ってくるバス 乗り込む乗客たちと共に ドキドキしながら乗り込みます ここイタリアのバスの中では 刻印するのも忘れずに ターミナルを…

ライバルはピサ・フィレンツェさ♪(シエナへの道)

実質たった三日半のトスカーナ旅行 宝の山のフィレンツェは 二日じゃとても足りないけれど やっぱり外にも出たくなる フィレンツェからの日帰りといえば 一にピサで、二にシエナか 普通のまともな皆さんは やっぱりピサの斜塔なんだろうが ひねくれものの自…

共和国広場のトラム(フィレンツェ)

ベルヴェデーレ要塞から サン・ジョルジョ坂を下っていく 足の裏のずれを感じながら 石畳の道を下っていく 再びアルノ河を渡り たどりついたる共和国広場 ここだけはフィレンツェ風というよりか イタリア風と呼べそうな所 そしてなぜかトラムの展示 いま欧州…

ジロ・デ・イタリア シチリアでのステージ

今、テレビでイタリアの自転車レース「ジロ・デ・イタリア」を見ている。 今日は第二ステージで、シチリア島の中を走っている。 コースは、南イタリアの田舎が多いが、時折過ぎる小さな街、そして時々パルテノン神殿のようなギリシャ遺跡を映し出してくれる…

フィレンツェを「守った」女性

ベルヴェデーレ要塞の上を 怠け者の見張り兵のように トロトロ歩く これが一番良い街の姿かなと シャッターを切る ドゥオーモやジョットの鐘楼 ヴェッキオ宮やウッフィツィ美術館が 一望のもと この中にある沢山の至宝 数々の素晴らしい芸術家により フィレ…

緑色のフィレンツェ

要塞の上で フィレンツェの橙色の街並みから 目を転じると 冬にもかかわらず そこは緑色の世界 数々の宝物を有するフィレンツェの街を あえて隠すかのように 緩やかな丘の間に 深い緑が生い茂る 旅人たちで賑わう 街の中の喧騒を 静かになだめているような …

フィレンツェを見守るベルヴェデーレ要塞の館

要塞らしく 兵士を配備できるよう ほとんどのスペースには 何も無いけれど 要塞の真ん中の 一番高い場所に ぽつんと建っていた 一軒の館 メディチ最後の名君といわれる フェルディナンド1世が 建築や彫刻も メディチ王朝の栄光のためとみなし このサンジョ…

ベルヴェデーレ要塞からの眺め(フィレンツェ)

サン・ジョルジョの坂を登りきり 達したベルヴェデーレ要塞 もともとはピッテイ宮の防御のために 16世紀末 トスカーナ大公フェルナンド1世が造らせた 今は館の周りを 低い城壁が囲むだけ そこから望むフィレンツェの街 ここからでもやっぱりよく見える 花…

サン・ジョルジュの坂にある古の教会(フィレンツェ)

マキアヴェッリの家を離れ サンタ・フェリチタ教会の所から サン・ジョルジョの急勾配の坂を えっちらおっちら登っていく 石畳の道の脇には 普通の家並もあり フィレンツェ市民の 日常の暮らしが漂う中見つけた いにしえの教会 パネルの説明では 結構歴史の…

マキアヴェッリ家跡の謎の女性(フィレンツェ)

一応かのマキアヴェッリの 生家だった場所といえ 史蹟といえども名ばかりで パネルが少しあるばかり そんな所をパシパシと 写真を撮ってる東洋人 ちょっと怪しく見られても 仕方なかったかもしれない そこに出でたる白人女性 見かけは同じ旅人風 何を撮って…

マキアヴェッリの家の梁(フィレンツェ)

右手の入り口を真っ直ぐ進むと 通路のような薄暗い場所 突き当たりの左側には 工芸品を扱っているようなお店 その手前の梁をよく見ると なにやらプレートがある イタリア語はわからないけれども マキアヴェッリの文字や 1944の年号などで どうやらマキア…

マキアヴェッリの生地へ(フィレンツェ)

ピッティ宮を出て グイッチャルディーニ通りに出て 目指す所は18番地 というのも そこはマキアヴェッリの家があった所 番地のプレートを注意深く見て 大体の所を探す そうすると上にプレートがあり 他の言葉は全然読めなくても とりあえずマキアヴェッリの…

まくまくんのフィレンツェ(ボーボリ庭園)

ピッテイ宮の窓から ボーボリ庭園が見える 噴水の向こうには 円形劇場と呼ばれる 緩い登り斜面が広がり 階段を上りきったところにある彫刻は 豊饒の像と呼ばれるらしい 日本に帰ってきてから 宇多田ヒカルさんの「ぼくはくま」の主人公 まくまくんのミニシア…