常用漢字の歴史

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常用漢字の歴史
2015年9月25日発行

(日本語は文法的にはそんなに難しくないが、書き言葉読み言葉としては漢字のせいで難しい、と外国人にはよく言われている。また同じ漢字圏の中国人にとっても、同じ漢字でもいろいろ読み方が異なるのは困るそうである。そのような日本語における漢字に対して、日本人がどのような対処してきたか叙述されています)

漢字制限の歴史は、1867年、前島密による「漢字御廃止之議」まで遡る。
幕末から明治初期の「気分」をあらわすキーワードとして「西洋」「国家」「教育」「国語」が含まれると考える。
西洋医学を学び、オランダ語や英語に早くから親しんでいた前島密(来輔)
日本の表音文字である仮名のみで書こうとする「仮名文字論者」であった。

福澤諭吉や矢野文雄による「漢字削減論」
三千字くらいあれば日本語を書くことができるだろう、あるいは十分であろうという意見

漢字制限といったときに、使う漢字の種類を制限する事だと思いやすい
しかし「日本語を書くために使う漢字に関わる制限」ということでいえば、「音・訓」の制限と言うこともふくまれていると言うことには案外と気付きにくいかもしれない。
(日本語は「音・訓」がかなり複雑で、難解であるといってよい)

西周による「ローマ字論」
アルファベットのみで日本語を書く
過去の、現実離れしたような主張であるかに見えるが
現在の日本語入力ソフトでは「ローマ字入力」で行っていることが多い。
また日本語教育においても、動詞の活用など、必要に応じてローマ字が使われている

清の康熙帝の命によって編まれた漢字辞書で1716年に成った。
収録されている漢字は4万9030字で、日本の漢字辞書の規範となった。

「ルビ」は英語「ruby」に由来する。
5.5ポイントの大きさの活字の愛称が「ruby」であり、日本で和文本文用の大きさとして標準的に使われてきた五号活字の振り仮名用として使用されていた小型活字(7号=5.25ポイント相当)がこの「ruby」の大きさに近かったので、日本において、振仮名用活字を「ルビー」と呼ぶようになり、そこから転じて振仮名そのものを「ルビ」と呼ぶようになった。
いわば「俗語」と言ってよい。