名画で読み解く「世界史」よりカエサルとウェルキンゲトリクス

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名画で読み解く「世界史」
監修 祝田秀全
2013年8月20日 発行
 
この本では、名画を鑑賞しながら、世界史の流れをたどれるようになっています。
古代文明と人類の歴史の始まり
イスラーム勢力の拡大
西洋社会の形成
近世ヨーロッパと打ち続く宗教戦争
近代国家の登場と帝国主義の始まり
の5章に分けて、111の絵画とともにその背景を紹介しています。
 
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この絵は、リオネル=ノエル・ロイエにより1899年に描かれた「カエサルの足下に武器を投げるウェルキンゲトリクス」です。
この絵が描かれた19世紀当時はフランスはナショナリズムが高まる時代にあり、ガリアの自由と独立のために戦ったウェルキンゲトリクスが、フランス人の祖先であるガリアの英雄として注目される時代でした。
そのため赤い服を着たカエサルがいかにも憎々しげに描かれています。その一方、敗者であるウェルキンゲトリクスは、中心で馬に乗って、堂々と美しく描かれています。
ただ背景(左側)においては、堂々とした砦が見えます。これはカエサル側のローマ軍の優れた防御施設をあらわしています。
(絵画は」wikiからです)