ヨーロッパの首都 ベルギー美味しい旅

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ヨーロッパの首都
ベルギー美味しい旅
文・写真 相原恭子
発行 小学館
2008年11月12日 初版第1刷発行
 
ベルギーのビールや美食を中心に、豊富な写真とともに、伝統や文化、歴史について述べられた本。
ベルギーのビールの銘柄は、諸説ある。大体600から1000種類までという広い範囲らしい。
正確な数をあげるのは、ケーキの名前の数を数えることにたとえられる。新種や、同じでも名前が異なることや、季節のものもあるから正確には把握できない。
ビールの種類としては、
の3つがある
 
ゲントにおける、巨大なグラス入りのビールMAX。
これはグラスを盗まれないために靴を担保にする。
このビールを注文すると、店員が鐘を鳴らし、天井につってあるかごが下りてきて、客は片方の靴を入れる。かごはするすると天井に上がり、会計を済ませるまで靴が店が預かる。
あとゲントでは、1949年にビールの値上げに反対した学生が、城にこもり抗議したという逸話もあるほどである。
 
北海沿岸の町デ・パンヌ。ここは砂丘で有名である。
ここでは「砂丘のワイン」と呼ばれるものがある。
14世紀半ば、厳しい戒律の中に生きていた修道院長がこれを飲み「ああ、人生楽になった!」と言ったという。
 
ワロン地域の街オルヴァルではチーズグラタン「フロリフレット」という食べ物がある。
これにはビール「オルヴァル」がステンレスの小さな入れ物に入ってついてくる。これをグラタンに注ぐ。
見た目はよくないが、ビールの程よい苦味がチーズの味わいにメリハリをつけ、グラタンも適度な温度になり、味わいが増すという。
 
同じくワロンのモンスで行われる「ル・ドゥドゥの祭り」
聖ジョルジュがドラゴンと戦う「リュムソンの戦い」がハイライト
この祭りはベルギーらしからぬ、イタリアやスペインのようなラテンの血の熱さがある。
カトリックとラテン系の言葉が結びついたワロンは、イタリアやスペインにメンタリティが近いのかもしれない。