夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです 村上春樹インタビュー集

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夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです
村上春樹インタビュー集 1997-2009
文藝春秋 発行
2010年9月30日 第1刷発行
 
これは日本だけでなく、フランス、ドイツ、スペイン、ロシア、アメリカ、中国、台湾などの雑誌やウェブサイトに載せられたインタヴュー集をまとめたものです。
普通作家というと、夜遅くまで酒を飲んで不毛な文学論を交わし、不健康でルーズな生活で、原稿の締め切りは遅れるのが当たり前、のような雰囲気がありますが、村上さんは違います。
朝早くに置き、みっちりと小説や翻訳の仕事をし、そのあとマラソンや水泳などで体を鍛え、夜はのんびりとLPレコードを聴き、早く寝る、という生活スタイルです。
小説のために人生のサイクルをあわしているかがよくわかりますね。
この題名「夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです」が象徴的です。
小説にすべてを入り込むことができる環境に自らを入り込ませているからこそ、作品にも独特の深みが生まれているのかもしれません。