しょぼくれたマキアヴェッリの胸像(ヴェッキオ宮)

イメージ 1

マキアヴェッリの執務室であった
アンティーカ・カンチェレリア(いにしえの書記局)の中にある
もう一人のマキアヴェッリ
この胸像の表情は
どことなくしょぼくれた面影
この部屋やトスカーナ周辺で
いきいきと仕事をこなしていたのに
政変に巻き込まれ
メディチの疑いをかけられ
無実の罪で投獄、そして免職の憂き目に会った
冷酷な運命を暗示するかのような表情

その後はるか彼方に
フィレンツェは花の聖母寺の
クーポラが見える
山荘にこもり
後世に残る名著を残す
その内容があまりにも現実的過ぎるのは
やはりその冷酷な運命からの
義憤そして諦観から
来たものだったのだろうか